こんにちは。
バイリンガル子育てブログを運営しているAyaです。
得意の英語だけで受験できる中学はないかな?
バイリンガルキッズや、英検の合格が進んでいるお子さんをお持ちの方なら、一度は考えたことはあるのではないでしょうか。
うちの子供2人は海外在住経験があり、息子は小1でTOEFL Primary Step1で218点満点中214点。
娘も先日、初めて英検を受験し、まだ結果は出てませんが2級は受かっていそうなので現在、準1級の受験準備をしています。
幼稚園卒園&小学校4年生から本帰国しているので、帰国子女枠の受験基準(例:帰国から2年以内など)に当てはまらない中学が多いです。
ですが、英語入試を取り入れている学校は増加の一途を辿っており、英語力を使って受験する選択肢が増えてきました。
2022年の首都圏中学入試で行われた「英語(選択)入試」の実施校数を首都圏模試センターが調べたところ、前年の143校から3校増えて、計146校《うち私立中145校・国立中1校》に上ることが判明しました。
首都圏模試センターより
英語のできる生徒を入試で優遇している大学が増え、私立中学校入試でも青田刈りが始まっているのではないかと感じています。
中には、英検を持っているだけで入学金や授業料の減免制度を受けられる私立中学まであります。
そこで今回は、関西の英語だけで受験できる中学を調べた時の私のメモ書きを、学校の特徴や受験情報を盛り込んでブログにまとめていこうと思います。
英語だけで受験できる中学 大阪
アサンプション国際中学
お嬢様学校の聖母被昇天が2017年より共学となり、校名変更したアサンプション国際中学。
イングリッシュ(英語進学)コースでは、イマージョン教育を取り入れ、英語だけでなく算数や音楽などもネイティブスピーカーが英語で教えている学校です。
英語が得意な子供にとっては、インターナショナルスクールに通っているように英語環境で学習ができるところはよさそうな学校です。
(全員が英語を話せるレベルの生徒さんな感じがしないので、どんな風に授業が行われているのか気になりますが…。)
アサンプション国際中学の魅力は関西学院大学への指定校推薦枠が多いこと。
1学年100名ほどの生徒に対し、25名ほどの推薦枠があるそうです。
高校の偏差値も50程度と普通レベルなので、成績上位に入ることもそこまで難しくなさそうな印象です。
阪急電鉄の箕面駅から徒歩15 分とやや駅から遠くはなりますが、北千里駅からはスクールバスも出ているそうです。
受験科目
アサンプション国際中学の入試では、4科目型・2科目型・英語型・作文型・思考力型の5つから選ぶことができ、英語型は英語だけで受験することができます。
英語インタビュー(50点)
英検2級に合格していれば、筆記テスト+20点、面接免除(50点満点獲得)することができます。
英検3級・準2級でも加点があり、かなり優遇されている印象です。
公式ホームページ
大坂薫英女学院中学校
英語教育に力を入れている学校の1つで、中学2年までで中学校の英語学習が終えて英検などの学習に力を入れている大阪府摂津市にある中高一貫の女子校。
国際課に進めば、学校に籍を置いたまま1年間のニュージーランドやカナダへの留学ができます。
留学費用は1年で300万円ほどのようですが、学校に任せておけるので決して高くない支出だと思います。
普通の中学校であれば1年の休学をしなければならないところ、学校を通じて留学することで学年を落とすことなく海外で実践的な英語力を身につけることができる点も魅力です。
英語圏に住むことで、察して会話する日本語的な思考ではなく、英語的な自分の意見を伝える感覚を磨くことができるので、1年の留学ができることはメリットだと感じます。
また、指定校推薦の獲得も力を入れているようで、関西圏でも関関同立、甲南大学、近畿大学、龍谷大学、関西外国語大学、京都外国語大学の推薦枠があるようです。
関東県でも上智大学、明治大学、立教大学などの知名度の高い大学の推薦があります。
受験科目
●国語
●面接
ネイティブの英語質問ある(保護者同伴)
大坂薫英女学院中学校は、英語だけで受験できる中学ではなく、国語の試験があります。
また面接試験があり、ネイティブの先生からの英語の質問があります。
この特別推薦の受験資格が、英検3級以上か、 TOEFLプライマリー207以上または TOEFLジュニア630以上となっているので、そこまで難しい問題は想定されないのではないかと思います。
そういう意味で、英語が得意な子供にとってはこの受験も狙い目だと思います。
算数は受験勉強でテクニックがいりますが、国語であればなんとかならないこともない…かな?
公式ホームページ
梅花中学校
梅花女子大学までエスカレーター式に進学することのできる梅花中学。
キリスト教系の中学で、朝の礼拝のある学校です。
梅田からのアクセスも良く、阪急豊中駅からであれば徒歩13分のロケーション。
英語の時間が公立中学校よりも多く、ネイティブ講師も在籍しています。
高等学校のコース分けで国際教養専攻に進めばカナダへの3ヶ月間の留学プログラムに参加することができます。
受験科目
リスニング問題あり
●面接
日本語で実施
質問は2回読み上げてくれており、スピードもゆっくり。
英語をある程度理解できている子供であれば、全問正解も難しくありません。
ちなみに、梅花中学には英検合格者に対する免除制度があります。
入学金全額免除 & 3年間の学費半額免除
英検4級合格
入学金全額免除
出願時に合格していることが条件となっています。
ざっと1年で支払う学費を調べましたが、英検3級に合格している減免を使うことができれば、入学金20万円免除&学費594,000円が半額になります。
1年次は学費や制服購入費を併せても60万円ほど。
2年次以降は制服などの学用品の購入が不要なので、50万円ほどで通学することができる計算になります。
私立中学のわりにはお手頃に通うことができる印象です。
学費が3年間に渡って減免されるのは、私が調べた中でもかなり大きな減免になっており、それだけ中学校としても英語の得意な子供の獲得に意欲的なのだと感じました。
公式ホームページ
英語だけで受験できる中学 兵庫県
松蔭中学校
キリスト教系の神戸のお嬢様学校の1つ、松陰中学校。
神戸松蔭女子学院大学があるので、そのままエスカレーター式に大学進学をすることもできます。
英語が得意な子供にとって嬉しいのが、グローバルストリームコース。
土曜日は4時間目までオールイングリッシュの授業が行われたり、外国人とオンラインレッスンで会話力を伸ばすことができます。
ただ、英語力が既に高く、さらに英語力を高めたい子供には少し幼く感じるレベルかもしれません。
<目標とするレベル>
松蔭中学校公式ホームページより
中学でCEFR B1レベル(英検2級)
高校でCEFR B2レベル(英検準1級、TOEFL iBT80)以上
どちらかというと、今ある英語力を活かして楽しく学校生活を送りたい、英語力を保持したいというお子さんに向いているのかもしれない、と思いました。
毎年、国内外でのグローバル研修が行われている点は、生きた英語を学ばせられる姿勢があり好感度があります。
英語力を維持していきたいお子さんには良い環境の学校だと思います。
受験科目
リスニング・リーディング
●英語面接
なお、英検やTOEFLのスコアがあれば、加点があります。
さらに、英検準2級以上を合格している場合は入学金を半額の200,000円に減額してもらえる制度もあります。
公式ホームページ
神戸国際中学
神戸の高台にたち眺望が良く、1クラス20人の少人数制が特徴の神戸国際中学。
駅からバス通学と少し不便はありますが…
イマージョン教育を取り入れた中学で、英語で音楽を学ぶことができます。
中学3年生でニュージーランドに海外研修へ3週間出向いたり英語教育に力を入れています。
また、中学1年生から英語とフランスの2ヶ国語を学ぶ教育にも取り組んでいるので、日本語・英語に加え3ヶ国語目も入れたい場合に良いですね。
受験科目
英検4級程度
●国語 or 算数
神戸国際中学も英語だけで受験できるわけではありませんが、2科目目は国語か算数を選択できます。
学校のホームページには過去問が公開されているので、問題形式に慣れることができます。
↑のEメールの問題は英検に似ていますから、英検を学習したことのある子供には親しみやすい入試問題ではないかと思います。
英検準2級 20点
英検3級 10点
英検に合格していれば加算点がもらえる点も、英語が得意な子供の受験には有利だと思います。
また、神戸国際中学は英語力の高い子供に奨学金を支給しています。
●CEFR B1(英検2級)レベル
SS特待生(授業料全額相当)
●CEFR A2(英検準2級)レベル
S特待生 (授業料半額相当)
神戸国際中学の授業料は年額39万円なので大きいですね。
ただし減免制度ではないため、一旦授業料を納付し年度末に奨学金という形で受け取る仕組みのようです。
公式ホームページ
百合学院中学
兵庫県尼崎市にあるカトリック系の中高一貫校、百合学園。
知名度は高くないものの地元では雰囲気の良いお嬢さんらしい子供が集まる学校として親しまれているようです。
また、バスケットボールやチアダンスなどのスポーツのクラブ活動に力を入れており、全国大会を目指すクラブがあるのも特徴です。
特別英語に力が入っている学校のようには見えませんが、大学の推薦枠が多くあり、1名につき5枠以上の指定校推薦枠があるのが魅力です。
学科テストはなく、小論文や面接試験でほぼ100%の合格ができるようです。
関西圏で人気の関西学院大学、関西大学、立命館大学、甲南大学、龍谷大学なども名を連ねています。
受験科目
40分 100点満点
●面接
日本語・本人のみ
英語だけで受験ができる中学ですが、公開模擬テストか百合学園のプレテストの国語・算数の結果のわかるものを提出する必要があります。
準1級 40点
2級 30点
準2級 20点
3級 15点
4級 10点
5級 5点
英検5級から加点がもらえる、数少ない中学校です。
公式ホームページ
兵庫県立芦屋国際中等教育学校

公立の中高一貫校で、レベルの高い英語教育を受けることができる中学校です。
外国籍や帰国子女が多いため校則もゆるやかで、口コミでは公立のインターナショナルという言い方をされている方もいるほどです。
それほど、バックグラウンドの豊かな子供たちが集まっている証拠だと思います。
国語と英語の授業はレベル別に分かれているので、英語力の高い子供がより自分のレベルにあった教育を受けることができる点が魅力に感じました。
受験科目
●面接
算数や国語の試験がない代わりに、英語の試験科目もないのが芦屋国際の特徴です。
作文では芦屋国際を希望した理由や、将来の夢などのお題に合わせて自己PRする必要があるようです。
ただし、この学校の倍率は有名私学並みの倍率になることもあるのだそう。
外国人児童 30名
帰国児童 30名
海外留学などを希望する児童 20名
芦屋国際中等教育学校は定員80人に対し、354人が志願。内訳は外国人児童17人▽海外からの帰国児童74人▽留学や海外生活を目指す児童263人。(神戸新聞Nextより)
つまり、帰国子女の場合は2.5倍ほどの倍率なのに対し、日本国内に住んでいる児童は13倍を超える倍率となってしまいます。
また、作文や面接という数値化の難しい試験科目なので、どのように評価されるかはわかりません。
併願で受験する中の1つの学校として受験する方が良いのかな、と感じます。
公式ホームページ
最後に
帰国子女入試じゃなくても得意の英語だけで受験
今回は、英語だけで受験できる中学を探していた時の私のメモ書きをブログに書き起こしました。
・入学後に子供の英語力を活かし、さらに伸ばしていける学校はどこか。
調べていくうちに、入学後の英語教育についても気になり、学校見学にいきたいと感じる学校も出てきました。
難関中学の場合は、算数や国語の受験科目に英語が入ってきたり、英検合格実績があれば加点がもらえるだけで、受験勉強はガッツリしなければならない学校ばかり。
その点、今回取り上げた中学は、我が家のように帰国子女だけれど要件には該当しにくい子供や、日本国内で英語力をつけたお子さんが、英語だけで受験&合格しやすい中学となっています。
偏差値は難関校のように高くはありませんが、学校によってはイマージョン教育を受けられたり留学できる制度もあります。
大学の推薦入学が整っている学校や、入学金や学費の減免を受けることができる中学など、学校による特徴も様々です。
学校の特色を踏まえて、お子さんの希望や住んでいる地域に合わせて学校選びができると良いですね。
こちらのブログ記事がお子さんの英語力を活かした中学校受験の参考になればうれしいです。