こんにちは。
バイリンガル子育て6年目のAyaです。
おうち英語を始めたら、英語多読や英語の聞き流し、色々やってみたいことが出て来ますね。
また、まだ日本語も話せないうちから、英語の聞き流しをして大丈夫なの?なんていう心配をされている方もいるかもしれません。
今回は、うちの子供たちがバイリンガルになる過程で、英語の聞き流しは赤ちゃん・幼児のうちから始めるべきだった!と感じた聞き流しの効果をレポートしていきます。
子供の英語力の成長から見る、聞き流しの効果
私は、おうち英語を子供が5歳と1歳8ヵ月の時に始めました。
と言っても、私は正社員のワーキングママでしたから、平日は朝7時半過ぎには家を出て、子供を保育園に迎えにって6時半くらいに帰宅、という毎日でした。

聞き流しを出来ていたは平日は2時間ほど。
十分な時間を取れなかったので、聞き流しの効果があるかは半信半疑でした。
そんな生活を2年ほど続けてから、フィリピン第2の都市、セブ島へ移住しました。
私が英語習得のためにセブ島へ移住した理由はこちらのブログ記事にてご紹介しています。
移住後、2人はインターナショナルスクールに通い、娘と息子はそれぞれ英語を話せるようになりました。
でも、2人の英語には決定的な違いがありました。
それは、英語の発音です。
どこの国にも英語のアクセント(なまり)があります。
英語と一言に言っても、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語があるように、それぞれの国には英語の表現方法の違いだけでなく、アクセント(なまり)があります。
これは、英語を話せる人の多い非ネイティブ国も同様で、インドなまりやフィリピンなまりなどもあります。
●5歳で英語の聞き流しを始めが娘
7歳で移住し、話し始めた英語はフィリピンなまりの英語
●1歳8ヵ月で聞き流しを始めた息子
3歳で移住し、話し始めた英語はアメリカンアクセントの英語

息子は移住当初、全く英語が分からなかったので、なぜフィリピンでアメリカンアクセントの英語を話し始めたのか当初はわかりませんでした。
学校はインターナショナルスクールとは言え、ネイティブの先生は在籍しておらず、フィリピン人の先生ばかり。(でも、発音はアメリカンアクセント寄りの先生が多く、フィリピンなまりはまだましでした。)
実は、息子の英語の発音がアメリカンアクセントだということを教えてくれたのは、同じコンドミニアムに住むアメリカ人の友達でした。
なぜ、息子の英語の発音だけがアメリカンアクセントなのか…
そこで、思い当たったのが、1歳8ヵ月から始めた英語の聞き流しでした。
私は中古のディズニー英語システムを使って英語の聞き流しをしていました。
ディズニー英語システムはアメリカンアクセントの英語を採用しています。
だから、幼かった息子の耳から入って脳の中で蓄積していた英語はアメリカンアクセントだったのです。

同じ環境にいた姉弟でも、英語の聞き流しの開始年齢がここまで影響するとは驚きました!
ちなみに、そのアメリカ人の友人は、娘の英語はフィリピンなまりが入っていると言っていました。
その点は、私も同感でした、笑

フィリピンなまりの英語は、単語の語尾が上がることが多いよ!
mammy はマミーのミーを強く発音するよ。
赤ちゃん・幼児からの英語の聞き流しが効果的な理由
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私は、同じように育てたはずの子供たちの話す英語の違いに気付いてから、英語の習得スピードと年齢の関係について興味を持ちました。
そして、出会ったのが今井むつみさんが書かれた、言語学の本です。
この本を読んで、ようやく2人の違いの理由を見つけることが出来ました。
聞く
↓
話す
↓
読む
↓
書く

赤ちゃんの脳は、様々な言語に対応できますが、次第に聞こえてくる言語にのみ対応する脳に変化していきます。
息子の場合は言語獲得期の「聞く」部分が残っている年齢で、英語の聞き流しを始めたので自然とアメリカンアクセントの英語が頭に入っていったのだと思います。
息子の英語は初めこそフィリピンなまりが入っていましたが、英語をスラスラ話し始めると急にアメリカンアクセントの英語へと変化しました。
そして、夢中で話すそのスピードの速さから、私の耳では追いつけなくなる事態が発生するようになりました。
赤ちゃんの言語の獲得は「聞く」ところから。
早期から英語の聞き流しをすることで、脳内に英語を聞くことができる土台を作ることができる。
私が読んだ言語学の本はこちらです。

分かりやすい言葉で書かれていたので、私のように言語学をあまり読んだことのない方でも、子供の英語習得について理解を深めることのできる内容です。
赤ちゃんじゃないと手遅れ?英語の聞き流しの効果
私は、幼児期の後半(4歳くらい~)に入ったあたりから、英語の聞き流しの効果は赤ちゃんと比べると低くなってくると思います。
5歳でお家英語を始めた娘は、フィリピンなまりの英語を話し始めたのはご紹介した通りです。
でも、全く効果が無いという訳ではありません!
娘は、アメリカンアクセントの英語に切り替えて話すことができる部分は、やはり聞き流しの効果を感じます。
アメリカ人と話す → アメリカンアクセント
アメリカ英語 → 聞き取れる
YouTubeではアメリカ人のチャンネルをみるのも好きで、スマホでYouTubeの撮影のまね事をして遊ぶときに使う英語は、アメリカンアクセントだったりします。

やたらに身振り手振りが大きくなるところもアメリカ人みたい、笑
子供ってなんでもマネをして、学習していくなと感じます。
年齢が上がるにつれて、聞き流しの効果は薄れていくのだと感じましたが、それでも子供と言うだけで、大人と比べるとかなりアドバンテージがあります。
だって、同じように英語の聞き流しをしていた私は、全くアメリカンアクセントは取得できなかったわけですから…。
では、実際にどんな聞き流しの手法が良いのでしょうか。
英語の聞き流しに向く子供用教材
英語の聞き流しは、毎日少しでも良いのでしていくことが好ましいといわれているので、習慣化させておきたいところです。

私は朝の支度中や、夕食から就寝までの時間に平日はよくかけ流していました。
そこで、押さえておきたい子供向けの教材の条件は下記の通りです。
・子供が楽しめる
・毎日聞けるだけの量がある
・歌やストーリーなど種類が豊富
子供におすすめな英語聞き流しアプリ
私は聞き流しに最適なのは、アプリだと思っています。
なぜなら、スマホ1つで質の良いものを、大量に、簡単に見つけることができるからです。
無料で利用できるものばかりなので、購入の手間もかかりません。
聞き流し&英語の歌がきける無料アプリ Sportify
Sprtify(スポティファイ)は音楽配信アプリなので、音楽を聴くイメージをお持ちの方も多いと思います。
英語絵本の読み聞かせや童謡など子供向けのものから、世界のニュースが収録されたポッドキャスト、ラジオ感覚のものまで、英語学習に適したものを多く見つけることができます。
このアプリ1つで英語の聞き流し音源を確保することも難しくありません。

iPhoneやAndroidどちらにも対応してるよ!
●音楽が聴ける
アナと雪の女王やアラジン、トイストーリーなど、ディズニーの人気曲を始め、最近の人気の洋楽まで検索すればザクザク出てくるSpotify。
嬉しいのは、アプリ内で歌詞を見ることが出来る曲がたくさんあるところです。
お気に入りの歌詞を見ることで、聞き取れない音や単語を確認できますし、歌詞を見ながら歌うことでリーディングの学習も楽しみながらできます。
●英語絵本の読み聞かせができる
英語絵本の読み聞かせもディズニー系から、赤ずきんちゃんなど王道の物語まで、そろっています。
中には、英語初心者のために英語と日本語を交互に読み聞かせてくれるものまであります。
英語学習に使えるSpotifyの使い方、洋楽の歌詞の見つけ方、物語の探し方など詳しくは下記の記事にてご紹介しています。
CDでしか学べない!英語の聞き流し教材
ただでさえ、忙しいママなので楽に音源を見つけられるアプリがおすすめですが、CDでなければ手に入らない音源があります。
例えば、ディズニー英語システムなどの有名英語教材です。
実際に、私たちはメインプログラムとストレートプレイを利用しました。
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写真右にあるCDには物語がたくさん入っており、聞き流しに最適でした。
また、写真真ん中にあるDVDを見ることで、英語の音とキャラクターの動作を連動させて学ぶことが出来ます。
さらに写真左側の絵本を読むことで、物語を絵や文字から体験することが出来ます。

ディズニー英語システムはCD・DVD・絵本どれもほぼ同じ内容ですが、それぞれに英語の聞く力や、読む力にアプローチしてくれていると思います。
ディズニー英語システムを検討する場合は、CDのみ購入するよりも、DVDや絵本も購入したほうが効果が高いと感じます。
なお、Amazonなどで手に入るCD(Nursery Rhythm) のような英語の音楽CDは、似たようなものを先ほどご紹介したアプリ Sportify で無料で聞くことが可能です。
危険なの!?赤ちゃんからの英語の聞き流し

赤ちゃんから英語を入れると、日本語とまざるんじゃない?
なんて、いう心配が聞こえてくることもありますが、言語学的にはその心配はないのだそうです。
なぜなら、2つの言語は相互に作用しあっているものの、全く別の物なので話す時には混ざることが無いのだそう。
第2言語習得やバイリンガル教育を研究されている、早稲田大学教育学部の教授、原田哲夫さんのオンライン講座がYouTubeで公開されています。
この講座では、言語取得を研究されている先生の立場から、日本語と英語が混ざらない理由がわかりやすく解説されていました。

37:30頃からそのお話が始まっています。
日本語がしっかり話せない年齢でセブ島に移住した息子のことを振り返っても、言語が混ざっているとは感じたことはありませんでした。
移住3年目に、日本語を私としか話しておらずその時間の短さから、英語話す語順(主語 + 述語 + ~)に日本語まで引っ張られたことはありますが、日本に帰国してしばらくすると正しい日本語の語順に戻りました。

パパが Stadium にサッカーをみに連れて行ってくれるって!
日本語の単語が分からない時だけ、英語に当てはめて話すことは帰国してから時々ありましたが、半年ぐらいたつと、それもなくなっていきました。
柔軟性の高い子供ながらに、どちらが日本語でどちらが英語かとうことは、しっかり区別はついている様子でした。
最後に:英語の聞き流しの効果は英語力の底上げにつながる!
地球規模で見て見ると、日本語を使っている人は約2%と言われています。
対して英語は、15億人。
そして、15億人のうちの3/4は、非ネイティブ。

私たちのように自分の言語を持ちながらも英語を操る人は非常に多いのです。
2020年度にようやく、日本の英語教育も変わり始めましたが、まだまだ学校教育だけでは英語ペラペラになるには難しい状況が続きそうです。
言語学的に赤ちゃんは聞くところから始まり、話す→読む→書く と言語を習得していきます。
赤ちゃんだからこそできる英語教育があるのだとすれば、それは聞き流しにつきる!と私は様々な文献や、講座を受講して感じました。
聞き流しの効果を最も受けることができる、赤ちゃんの内から英語の聞き流しができると、きっと将来リスニング力やスピーキングにまで違いが生まれるのではないでしょうか。
こちらの記事が、英語教育の1つの参考としていただければ嬉しいです!