こんにちは。
お家英語6年目のAyaです。
私は小学生の時に公文(国語・算数)を習ったり、大学生の時に公文の先生としてアルバイトをした経験があり、公文式とはご縁がありました。
そんな私なので公文の良さは感じていたのですが、息子が小学校1年生でHⅠ教材(中2教材)に取り組んだことで、公文英語教材の強みと弱みに気が付きました。
英語と言わず、言語は4つの要素でできています。
・読む reading
・書く writing
・聞く listening
・話す speaking
この4技能の全てが、日本の義務教育や、大学受験で必要となることは、教育改革で決定しています。

例えば、2021年度から中学校では英語の授業を英語で行う方針となっています。
さて、こんな時代を迎えた英語教育。
公文はどこまで対応できるのかが気になりますね。
結論から言うと、公文英語の強みは、英語を読むこと&書くこと。
そして弱みは、聞くこと&話すことです。
今回は、この強みと弱みの理由、弱みのカバー方法をレポートしていきます。
公文英語教材の強み①「書く」こと
小学生レベルから始まる書く練習

公文公式ホームページより
公文の英語教材は、幼児&小学校低学年レベルの教材を除けば、「書く」「読む」ことに重点が置かれた構成になっています。
小学校4年生レベルであるD教材からは「書く」要素が強くなり、J教材(高1レベル)で長文読解に入るまで、とにかく文法学習&書く練習が続きます。

教室に通うのは週2回。
その他の日は宿題があるから、毎日公文に取り組むよ。
子供の性格にもよりますが、年長さん~小学生低学年で、小学校4年レベルに到達することはそこまで難しくない印象です。

なぜなら、公文英語の幼児・低学年向け教材は、E-pencil と呼ばれる音声ペンで音を聞いたり、読むことに重点が置かれているからです。
イーペンシルの音声と、大まかな難易度は、公文公式ホームページから確認することができます。
・小さなころから書く練習開始
・毎日のプリント学習でとにかく書く習慣ができる
公文英語教材で鍛えられる「書く」能力のレベル
どのように書く能力がきたえられるのかを見ていきます。
①ベーシックなライティング能力を鍛える

ぼくは何回もピリオッドが抜けてるって先生に言われて、今では自然とつけられるようになったよ。
これは、インターナショナルスクールの1年生の初めでも練習することなので、とてもベーシックな要素だと思います。
②整ったアルファベットの描き方を学ぶ
息子はまだ綺麗なアルファベットを書けない小学校1年生のうちに、中学生教材に入ってしまったので、アルファベットを小さく書くことに苦労しました。
回答欄に入りきらず、よくお直しさせられていました。

国語ノートのマス目も大きめの1年生。
2行に分けて書いても大目に見て欲しいところですが、お直しの対象になっていました。
この対応は厳しいように感じましたが、息子は次第にアルファベットを小さく書くことができるようになりました。
(上の写真は、はだいぶマシになってきた頃の物です。)
③書くことで単語力がつく

公文公式ホームページより
英語を習い始めの頃は、単語のつづりが難しく感じられるものですが、公文は繰り返し学習なのでだんだんと単語を書く能力が高まります。
息子は初め、Friend(友達)のスペルが混乱して、よくiとeが反対になっていましたが、繰り返し学習の中で直りました。
④文法の整った文章が書けるようになる
公文英語は体系的に各レベルの教材で学ぶ文法が割り振られています。
・イーペンシルで聞く
・プリントを読む
・プリントに書く
この3点セットで習った文法を理解していきます。
また、日本語文を読んで、英文を書く方式なので、日本語と英語の意味を合わせて覚えることができます。

ママ、親切っていう意味はKindであってる?
なんて、公文の宿題をしている時に息子に確認されたりします。
例えば、息子が取り組んでいる英作文はこんな感じです。(GⅡ中1教材より)
解答:Was he near the beach?

日本語の文が過去形だから、Is ではなく、 Wasと回答することがポイントだよ!
公文英語教材の強み②「読む」こと
公文教材は幼児教材レベルから、とにかく読ませます。
昔はカードリーダーを使った方法でしたが、今はイーペンシルと呼ばれる音声ペンを使用します。

このイーペンシルは学習開始時に購入が必要です。
税込み6,600円なので、ちょっと痛い出費にはなりますが、ネイティブの発音を聞くことができる優れものです。
幼児の英語教材は絵を見て発音

公文公式ホームページより
絵と文字が書かれたプリントをみながら、イーペンシルの音声を頼りに発音を学習します。

柔軟な耳の子供たちなら、素直にネイティブ発音が入って来そうですね。
絵を見て発音しているうちに、自然と単語の読み方が分かるようになります。
小学生でセンテンスを読む力をつける

公文公式ホームページより
文章をイーペンシルで聞きながら、書く&読む力をつけます。
この教材はE(小学校5年生レベル)です。
毎日の繰り返し学習の中で積んでいく読む力は、大きな力になっているようで、英検3・4級の小学生合格者数、約17,000人は公文英語受講者なのだそう。(公文公式ホームページより)

英検4級は中学英語の中級レベルと言われているので、先取り学習ができていることになります。
中学生・高校生は長文を読みこなす力
公文はD教材(小学校4年生レベル)から、文法学習を中心としながらも、物語の読解も入ってくるので、文法だけでなく読解能力も徐々につけていくことができます。
J教材(高校)からは長文読解になります。
ジャックと豆の木、おずの魔法使いなど、お話の世界を英語で触れていきます。(日本語訳付き)
長文読解は、文章を読みこなす力だけでなく分からない単語に出会うことで、語彙力を上げることも可能です。
公文英語教材ではつきにくい英語スキル「聞く」力
公文英語はイーペンシルの音声を聞きながら学ぶスタイルです。
そもそも英語は2000~10000時間を聞かなければ聞こえるようにはなりません。
イーペンシルの音声を聞いているだけでは、2000時間に到達するのも気の遠くなる話。
イーペンシルでネイティブ発音を聞いていることはアドバンテージにはなりますが、ゆるぎない「聞く」力を身につけるほどではないと、私は思います。
英検合格を狙うのであれば、リスニング問題は力を入れて家で練習していく必要があります。
公文英語教材ではつかない英語スキル「話す」力
公文の英語教材は、イーペンシルの音を聞いて発音する学習が必ず付いてきます。
同じ口を使った動作でも、話すことと発音することは似て非なるもの。
英語はコミュニケーションツールとよく言われます。
公文の英語を読んでいるだけで、外国人との会話はすることは難しいでしょう。
公文英語で出来ること・できないこと
・読む ← ◎
・書く ← ◎
・聞く ← △
・話す ← ×
公文英語の弱点を補完して、英語が得意な子供へ
何のために子供に英語教育をさせてあげたいと感じていますか?
・将来、英語が必要な社会になりそうだから
・受験で楽ができるように
・英語ができて損はしないから
日本では長く、英語の読み書きが重視されてきました。
その結果、英語が読めるのに話せない日本人が生まれました。

日本の英語教育は、教育に力を入れ始めた発展途上国から遅れている、と指摘されるほどです。
そして、今、日本の英語教育も、教育会館を経て変わり始めています。
小学校5年生~:教科としての英語学習
中学校:英語の授業は英語で行う
高校:英語で発表、討論などを実施
大学入試:読み書きだけでなく、聞く話す能力の出題

ただし、公文のように「読み」「書き」の学習があまり向いていないのが、オンライン英会話の特徴です。
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息子はインターナショナル幼稚園出身なので英語を聞いたり話すことは得意ですが、私が息子にに公文英語を習わせているのは、「書く」「読む」力をつけて欲しいからです。
世の中に、たくさんの英語教材が溢れています。
どの教材にも教材の強みと弱みがあります。
うまく、学習教材を組み合わせて英語4技能(読む・書く・話す・聞く)を習得できれば理想的ですね。
こちらの記事が、お子様の英語教育の1つの参考になれば幸いです。