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公文英語の効果はなぜ限定的⁈効果の出ること・効果なしなことを解説【小学生ママの口コミ】

01/18/2021

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こんにちは。
バイリンガル子育てブログを運営しているAyaです。

私は小学生の時に公文式(国語・算数・英語)を習ったり、大学生の時に公文式の先生としてアルバイトをしていました。

また、うちの2人の小学生の子供も公文の英語を始め、改めて公文英語の効果を感じています。

小学校6年生の娘は公文英語でリーディング力を上げ、英検2級(高校卒業レベル)に合格。

その一方で、公文の英語をやっても効果なしだなと感じたことも実はあります。

なぜなら、公文英語だけをしていたら娘は英検2級には合格できなかったからです。

そこで、今回は英語教育マニアな私が、公文英語の効果について、率直に口コミレポートしていきます。

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公文英語の効果が限定的な理由

英語は4つの技能から成り立っています。

英語4技能
・読む reading
・書く writing
・聞く listening
・話す speaking

英語4技能は小学校で習う英語でも考慮されていますし、英検、大学入試でも問われます。

私たち親世代は英語の読み書きを中心に学校教育を受けてきましたが、今は英語でコミュニケーションをとることまで求められるようになりました。

すなわち、英語の読み書きだけでなく、英語を聞く話す能力がないと英語のテストで高得点を取れない時代になっています。

▼小学校で英語の成績がつき始める5年生の学習内容を取り上げたブログ記事

小5英語の授業&テストの準備は大丈夫?【おすすめの学習法をまとめ】

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この英語4技能のうち公文英語で学べることははっきりと分かれると私は感じています。

公文英語で効果があることは、読むこと&書くこと。

聞くこと&話すことには効果なしか、効果が薄い状態。

でも4技能全てを学べないからと言って、公文の英語は効果がない、とは言い切れません。

なぜなら、この英語4技能を全てを学ぶことができる教材は、そもそも少ないからです。

むしろ公文英語には毎日の学習を通じて、英語の読み書きをグッと伸ばす効果を期待できる優秀な教材です。

その根拠を、公文の英語教材と照らし合わせながら見ていきます。

公文英語で効果のあること①
書く力(ライティング)

小学生レベルから始まる英語を書く練習

公文の英語教材は、幼児&小学校低学年レベルの教材を除けば、「書く」「読む」ことに重点が置かれた構成になっています。

小学校4年生レベルであるD教材からは「書く」要素が強くなり、J教材(高1レベル)で長文読解に入るまで、とにかく文法学習&書く練習が続きます。

公文英語の学習方法
 ✔️ 教室に通うのは週2回
 ✔️ 教室に行かない日は宿題あり
 ✔️ 毎日公文英語に取り組む仕組み

公文英語D教材(公式HPより)

子供の性格にもよりますが、年長さん~小学生低学年で、小学校4年レベルに到達することはそこまで難しくない印象です。

公文英語の幼児・低学年向け教材は、E-pencil と呼ばれる音声ペンで音を聞いたり、読むことに重点が置かれているので難易度は高くありません。

イーペンシルの音声と、大まかな難易度は、公文公式ホームページから確認することができます。

公文英語が「書く」能力に強い理由

・小さなころから書く練習開始

・毎日のプリント学習で忘れにくい

公文の英語教材で鍛えられる「書く」能力のレベル

①基礎的なライティングルールが身に付く

英文を書く練習が始まったら、アルファベットを書くことだけでなく、文章の初めを大文字にすること、ピリオッドを打つ英語のルールも合わせて学びます。

これは、インターナショナルスクールの1年生でも練習することなので、とてもベーシックな要素です。

②整ったアルファベットの書き方を学ぶ

息子はまだ綺麗なアルファベットを書けない小学校1年生のうちに、中学生教材に入ってしまったので、アルファベットを小さく書くことに苦労しました。

回答欄に入りきらず、よくお直しさせられていましたが、繰り返し書いていくうちにアルファベットを小さく書くことができるようになっていきました。

(↑写真はだいぶマシになってきた頃の物です。)

③書くことで単語力がつく

公文英語F教材(公式HPより)

英語を習い始めの頃は、単語のつづりが難しく感じられることが多いですね。

でも、公文は繰り返し学習なのでだんだんと英単語を書く能力が高まります

息子は初め、Friend(友達)のスペルが混乱して、よくiとeが反対になっていましたが、繰り返し学習の中で直りました。

④文法の整った文章が書けるようになる

公文英語は体系的に各レベルの教材で学ぶ文法が割り振られています。

▼公文の英語レベル表▼

教材 学習内容 例文
3A 身近な単語を復唱する練習 Good morning
2A 身近な単語(名詞)
イラストを見て音読できる力をつける
Red flower
A 数字や身近な単語を聞いて意味がわかる
名詞・形容詞・動詞を中心にイラストを見て音読する力をつける
I like pandas.
B 2語の句、3語の命令文の意味がわかる
be動詞が出てくる
two eggs
I am a doctor.
C 一般動詞の入った文の理解 I play soccer.
Where do you study?
D アルファベットの大文字小文字
単語をバランスよく書く練習
I like spring.
I have seven cards.
E 文の書き写しの練習
be動詞・一般動詞
I work in Paris.
It's hot.
F be動詞・一般動詞・人称 I am Yumi.
Does she have comics?
GⅠ be動詞&一般動詞の肯定文・否定文・疑問文・命令文 This is not my umbrella.
Do you remember my son?
GⅡ be動詞・一般動詞の過去形
現在形と過去形の使い分け
進行形
She was active.
Where did you go last Sunday?
They were dancing.
HⅠ 助動詞
be動詞と一般動詞の復習
動名詞・不定詞
Can you see many stars?
Did you see John this morning?
I decided to go home.
HⅡ 動詞や形容詞を含んだ句
be going to / have to
比較級・受動態
You are so good at swimming.
I have to leave at seven.
Is rice eaten in Brazil?
IⅠ 現在完了
動詞の変化
不定詞を含む文
I have been there once.
English is studied around the world.
I really want you to help me.
IⅡ 関係代名詞
接続詞
程度を表す表現
句・節のかたまりの理解
I helped someone who was having a heart attack.
As I opened the front door, it rain in.
The world's population is growing faster than we think.
I remember where we first met.

正しい文法を学ぶことで、英語を話すための基礎的な知識を養うことができます。

また、Eペンシルを使ってリスニングをしながら教材を解くことで英語の音に親しむことができます。

プリント学習の流れ
 1. Eペンシルで聞く
 2. プリントを読む
 3. プリントに書く

また、日本語文を読んで英文を書く方式なので、日本語と英語の意味を合わせて覚えることができます。

例えば、息子が取り組んでいる英作文はこんな感じです。(GⅡ 中1教材より)

問題:彼は浜辺の近くにいましたか?

解答:Was he near the beach?
日本語が過去形になっているので、英文でもIs ではなくて、Wasを使って疑問文を作ります。
公文の英語教材が得意な「書く」能力
1. 基礎的なライティングルールが身に付く
2. 整ったアルファベットが書けるようになる
3. 書くことで単語力がつく
4. 文法の整った文章が書けるようになる

正しい文法力はスピーキングの基礎になる

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公文英語で効果のあること②
読む力(リーディング)

公文の英語教材は幼児教材レベルから英単語を発音させる構成です。

昔はカードリーダーを使った方法でしたが、今はEペンシルと呼ばれる音声ペンを使用します。

このEペンシルは学習開始時に購入が必要です。

税込み6,600円の購入費用がかかりますが、ネイティブの発音を聞くことができる優れものです。

本屋さんなどでも、自宅学習用にタッチペン付きの教材が販売されていますから、タッチペンは主流の学習方法です。

▼ タッチペンで単語やフレーズが学べるドラえもんの英語図鑑

ドラえもん英語図鑑&タッチペン【体験談】他製品と比較!仕組みを口コミレビュー

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幼児・小学生・中学生以上の教材をそれぞれ見ながら、公文英語教材のレベルを見ていきます。

幼児の公文英語教材レベル
絵を見て発音

公文A2教材(公式HPより)

絵と文字が書かれたプリントをみながら、Eペンシルの音声を頼りに発音を学習します。

絵を見て発音しているうちに、自然と単語の読み方が分かるようにうながします。

このレベルでは書く作業がないので、リスニングや発音の学習に集中することができます。

余談ですが…

個人的には、幼児期にこのプリント学習は少しもったい無いように感じます。

なぜなら、英語の音や単語に慣れる練習にはなりますが、英語を自ら読む力をつける効果は薄いと思うからです。

解決策としては、英語を読むのに効果的なフォニックス学習を取り入れる方法です。

フォニックスとは
英語の音の発音の決まりで、ネイティブ圏の幼稚園&小学生が必ず学校で学ぶカリキュラム。

フォニックスを感覚的に見つけるだけで、うちの娘は小学校入学前に英語の絵本を自力で読めるようになりました。

フォニックス学習はあまり日本では聞きなれない方が多いかもしれませんが、そんなにむずかしい学習方法ではありません

▼ 公文英語と併せて学習したい効果的なフォニックス学習についてはブログ記事にまとめています。

子供が英語を読めるようになった2つの方法!フォニックスの効果がすごい

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公文英語のデメリットまではいきませんが、公文英語はフォニックスを考慮された教材ではないので、家庭で一緒に学習できると、より英語を読む力を養うことができます。

小学生の公文英語教材レベル
センテンスを読む力をつける

公文公式ホームページより

英文をイーペンシルで聞きながら、読む力を養います。

↑の教材はE(小学校5年生レベル)です。

ちなみに、英検3・4級の小学生合格者数、約17,000人は公文英語受講者なのだそう。(公文公式ホームページより)

毎日のプリント学習で英文を読んだり書いたりする力を積んでいく公文英語は、英検対策にも向いています。

文法も単元ごとにしっかり書かせて理解させる点も英検に合っています。

英検4級は中学英語の中級レベルと言われているので、先取り学習につながっていますね。

中学生・高校生の公文英語教材レベル
長文を読む力

公文公式ホームページより

公文はD教材(小学校4年生レベル)から、文法学習を中心としながらも、物語を読む教材も入ります。

文法学習に合わせて、読解能力の向上に取り組むこができます。

そして、J教材(高校)からは長文読解がメインの学習へと移ります。

(文法学習はしんどいので、J教材に入って楽になった!というお子さんも多いようです)

ジャックと豆の木、オズの魔法使いなどお話の世界を、日本語訳付きで触れていきます。

長文読解は、文章を読みこなす力だけでなく分からない単語に出会うことで、語彙力を上げることも期待できます。

公文の英語教材が得意な「読む」能力

幼児レベル:
絵と音声に合わせて読む力にアプローチ

小学生レベル:
書きながら読む力をつけていく

中学生&高校生レベル:
長文読解で読む力&単語力をつける

公文英語で効果なしなこと①
聞く力(リスニング)

公文英語はEペンシルの音声を聞きながら学ぶスタイルです。

そもそも英語は2000~10000時間を聞かなければ聞こえるようにはなりません。

Eペンシルの音声を聞いているだけでは、2000時間に到達するのも気の遠くなる話。

Eペンシルでネイティブ発音を聞くことはアドバンテージにはなりますが、ゆるぎない「聞く」力を身につけるほどではないと、私は思います。

Eペンシルで英語の音声に慣れることができる!

でも、リスニング力の強化するほどは効果が期待できない

英検などの検定対策などのリスニング対策には、家庭での英語の聞き流しやDVDの視聴がおすすめです。

▼英語の聞き流しの効果については下記のブログ記事にまとめています。

赤ちゃんだからこそ!英語の聞き流しの効果あり。2人の子供の実体験を公開

続きを見る

公文英語で効果なしなこと②
話す力(スピーキング)

公文の英語教材は、Eペンシルの音を聞いて発音する学習が付いてきます。

同じ口を使った動作でも、話すことと発音することは似て非なるもの

英語はコミュニケーションツールとよく言われます。

公文の英語を読んでいるだけで、外国人との会話はすることは難しいです。

それは、中学から英語を学習し続けて英語を読み書きできても、外国人と話すと聞き取れない私たち親世代にとっては心当たりがあるのではないでしょうか。

公文英語の学習は読み書きが得意な反面、英会話や聞き取りは伸びにくい

これからの時代はリスニングや英語で自己表現する力も必要な時代と言われています。

話す&聞く能力の発達を鍛えるのであれば、オンライン英会話がおすすめです。

週1回のレッスンで、月3000円程度から受講できる子供向けオンライン英会話もあるので、公文英語と合わせて学習することで、英語4技能の全てを鍛えることができます。

▼初心者向けにおすすめできるオンライン英会話 5社をピックアップしたブログ記事

オンライン英会話【子供の体験談】初心者におすすめ5社の特徴を口コミレポート

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公文英語の効果 <まとめ>

・読む能力 ◎
・書く能力 ◎
・聞く能力 △
・話す能力 ×

英語4技能のうち、公文英語は特に従来の日本の英語学習で重視されてきた、読み書きに強い仕組みです。

特に文法学習がしっかりしている点は、英語教材としては優れています。

J教材(高校レベル)からは本格的な長文読解に入ります。

英文を読む力だけでなく単語力も養っていけるので、英語の感覚が一気に身についていきます

うちの娘は小学校6年生で英検2級に合格したとき、公文英語でリーディング教材を毎日解いていたのが効果的だったと感じています。

リーディング教材に入ってからも要所で文法の学習が入る点もさらに英語理解につなげることができるので、公文英語の良いところだと思います。

また、進級テストでスコアが取れなければ、復習し直すので無理なく英語の基礎力を高めることができます。

公文英語の口コミ

実際に公文英語に子供が取り組んでいる家庭では、どんなふうに感じているのか、口コミを集めてみました。

公文英語始めたら最初は簡単なのですごいスピードで進めてる。 そしてタッチペンと英語の歌に下の子も興味津々で、勝手に使って聞いてる。

Twitterより

公文はスモールステップが基本なので、初めはこんなに簡単なところから始めるの?というレベルから始まります。

その代わり、1日10枚ペースでサラッと進めていってくれるので、できた!という感覚を感じやすいのが特徴です。

息子が雄叫びあげながら部屋に突撃してきてビビる😵
…何事かと思えば、英検2級合格したらしい🎊
やはり英語得意なのは小中時代の公文と、マイケル・J効果かな🤔
とりま、嬉しいのは分かるが、もう少し普通に部屋入ってきてくれ。笑

Twitterより

公文英語には、英検を目指す子供も多くいます。

小学生で英検®3~5級合格者のうち、
3人に1人が「KUMONの英語」経験者!(38.6%)
ー 公文公式ホームページより -

英検5級は中学校の初級程度。

4級で中級、3級で中学校卒業程度のレベルです。

受験時に英検に合格していれば、加算される学校も増えてきているのも、小学生の英検受験が増えている理由と言われています。

私自身も、文法をしっかり学ばせるところ、長文読解が入ってくる点は英検のリーディング対策に向いていると思います。

習い事お金かかるよねぇ😭うち英語を公文で小1から小4までやってたんだけど高校生の文法まですんなりやってて、おかげで高校でも英語の成績だけはよくてやってよかったなぁと思ってる😆

Twitterより

小学生で高校の文法まで学んだお子さんが、中高でも英語が得意科目出会った様子がうかがえる口コミですね。

もしも、小学生のうちから英検受験ができるレベルまで学習を進めることができれば、小学校・中学校でも英語の授業で困ることはなさそうですね。

▼ 公文英語の口コミを集めて、その効果を考察したブログ記事

公文英語の口コミ【まとめ】良いこと&デメリットを考察

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公文英語で、英語が得意な子供へ

日本では長く、英語の読み書きが重視されてきました。

その結果、英語が読めるのに話せない日本人が生まれました。

現在の日本の英語教育は、発展途上国から遅れていると指摘されるほどのレベルです。

自国だけで経済が成り立たない発展途上国では、公立の小学校の授業を英語で行なっている国も少なくありません。

英語ができるかできないかで収入が変わるので、英語教育に熱心な親が多いのだそうです。

そして、今、日本の英語教育も教育改革を経て変わり始めています

小学校3年生~:外国語活動
小学校5年生~:教科としての英語学習
中学校:英語の授業は英語で行う
高校:英語で発表、討論などを実施
大学入試:読み書きだけでなく、聞く話す能力の出題

従来の読み書きに偏った教育から、英語で自分の意見を発表できるレベルを目指す方針に変わり、高校や大学入試にも影響を与えています。

英語で得点を稼げるようになりたいと思うのなら読み書きの得意な公文英語に、聞く話すの要素を加えることで、より英語の得意な子供になると私は感じています。
それが、先ほども少しお伝えしたオンライン英会話です。
オンライン英会話は、英語で話すことが求められます。
そして、話す=相手の言うことが聞く必要があります。
だから、オンライン英会話は「聞く」「話す」を同時に学習していくことができます。

公文のように「読み」「書き」の学習があまり向いていないのがオンライン英会話の特徴なので、公文英語と掛け合わせることで英語力を総合的に伸ばすことが期待できます。

▼初心者からおすすめのオンライン英会話を紹介しているブログ記事

オンライン英会話歴5年の小学生がブログで【9社を本音レポート】

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最後に

今回は、公文英語の効果があると感じたことと、効果なしと感じたことをまとめていきました。

公文英語は、英語学習をする上で無視できない基本的な文法や読む力、書く力を幼稚園・小学生から学べる教材です。

娘は小学校5年生のときにK(高校)教材に進み、若草物語やガンジーのお話など、良質な英文に触れて英語力を伸ばして行きました。

分からなかった単語はノートに書き写して復習したりして、自分なりに工夫しています。

また、出題された英文を音読する部分もあり、私はこの部分が気に入っています。

音読は発音する&読んだ音を耳から聞くことで、学習効率が上がると口コミでも言われている学習法で、小学校で国語の音読が宿題で出されるのもこのためです。)

小学生が高校教材に取り組むと、日本語訳が難しく感じる悩みはありますが、娘なりに乗り越えて最終教材を目指して頑張っています。

こちらのブログ記事が英語教育の1つの参考になればうれしいです!

▼ 公文英語を市販教材に置きかえ学習する方法をまとめたブログ記事

くもん英語を市販教材で学習して効果を出す方法「何を学ぶか」がポイント!

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