こんにちは。
セブ島に3年間、教育移住してたAyaです。
英語0で3歳の時に渡航した息子くーも今は7歳。
そして小学校1年生だった娘なーたんも、今では10歳になりました。
2020年6月に帰国して、早5か月。
2人を見ていて、帰国子女の英語力維持は可能!と言える部分と、言えない部分が見えてきたので、その点をまとめたいと思います。

英語力が衰えないように取り組んでいますが、思うようにはいきません…
英語力と帰国時の年齢の関係性
「10歳の壁」という言葉があります。
抽象的なことの理解が深まる年齢になり、
小学校の学習が高度になる → 勉強についていけなくなる子どもが出てくる
という意味で、よく使われる言葉です。
言語に関しても、この「10歳の壁」に言及する情報は書籍やネットで見ることができます。
言語の場合は「10歳の時に話せる言葉は大人になっても話せるが、10歳前だと忘れる」という意味で使われます。

脳の発達状態が影響するものなので、言語に関する「10歳の壁」は存在すると私は感じています。
帰国5か月後の2人の英語力
10歳を超えた例:なーたん
小1:夏休みにセブ島へ移住
インターナショナルスクール入学
小2:英語で思ったことが話せるようになる
小3:文法の整った年齢相応の英語を話す
小4:10歳になってから帰国
帰国5か月目、英語力にあまり変化は見られません。
向上することはありませんが、目立って衰えているようにも見えません。
もちろん、セブにいた時と比べたら会話力は落ちているかもしれません。
でも、オンライン英会話のレッスンを見ている限りでは、不自由なく講師とフリートークを楽しんでいます。

10歳を超えていたので、基礎的な英語力が身についていたのだと思います。
<なーたんの習性>
なーたんは、インターネットで検索するときは必ず英語を使います。
検索で上がってきた、英語の記事(Googleで一番上に表示される、要約したもの)を読んで調べていることを理解します。
また、Google Image(写真)をみることも多いです。

文章量の多いものではなく、内容が簡潔なものを読んでいます。
例えば、折り紙でかわいい箱を作りたいときは、YouTubeで英語で検索して、英語の動画をみながら作ります。

私は日本人のYouTuberさんの動画をみることの方が多いけど、クラフトする時は英語のYouTubeをみるよ。
インターネットを使い始めたのがセブ島だったので、相変わらずその癖が抜けないようです。
英語には漢字が無いので、検索ワードを容易に見つけられたり、検索されてきた記事も読みやすいのかもしれません。
10歳を超えなかった例:くー
3歳:英語0でセブ島へ移住
インターナショナルスクールへ入園
年中:自信をもって英語を話すようになる
年長:英語が強くなり変な日本語を話す
小1:完全帰国し、小学校に遅れて入学
幼稚園くらいの幼い子供の言語は、普段使っている言葉に大きな影響を受けます。

くーは、英語と日本語のバランスがとれた試しがありません。
いつもどちらかの言語に偏っている状態です。
そして帰国から5ヶ月、くーの日本語能力はぐんぐん伸び、海外で3年暮らしていたハンデが感じられないほどに成長しました。
でも、英語力は目に見えて衰えていきました。
My grandpa have the white car.(おじいちゃんは白い車乗ってるよ。)
3人称単数の場合、has とは言わなくなりました。
I eat spaghetti for lunch.(お昼にスパゲティーを食べたよ)
過去形を話さなくなりました。
I have go to the stadium. (スタジアムに行ったよ)
現在完了形のhave gone も go のままです。

セブでは私も聞き取れないほどの早口で、英語をペラペラ話していたくーがなつかしい…
ちなみに、私が以前書いた記事の中で、英語習得がしやすい年齢&帰国時に日本の勉強に追い付きやすい年齢を書いた記事があります。
結論は、幼稚園に移住して小学校低学年帰国なんですが…
帰国後に大変なのは実はこの年齢で帰国した人たちなんですよね。

英語の習得を重視するのか、英語を忘れない年齢を重視するのか、日本の勉強にスムーズに戻ることを重視するのかによって、教育移住の適正年齢は変わってきますね。
6歳で帰国した場合のポイント
スピーキング
くーとなーたんの決定的な違いは年齢です。
それから、文法的な知識の開きもあげられるのではないかと、私は感じています。
日本で育った小学1年生が過去形という文法を知らずに日本語を話すように、くーもまた英語で過去形という文法を意識せずに英語を話していました。

私はGrade 1 (1年生)の時から文法を学校で勉強したよ!
英語を話す環境を失っても、なーたんは過去形がどういう働きであるのかを知っている&文法的なことを理解するまでに成長しているので、話すときも書く時も抜けることがありません。

小さな子どもは感覚で言語を話しているので、英語が抜けるのも仕方がないことなのかもしれません。
くーは、オンライン英会話のレッスンでは言いたいことは言えていますが、つまったり、考えてから話し始めるようなしぐさが時々見られるようになりました。
セブで、日本語の語順がおかしくなるくらい英語が強かったころには、見られなかった行動です。

最近、英語が話しにくくなったよ~。
リーディング
スピーキング力は目に見えて落ちてきたくーですが、Grade 3(3年生)用のリーディングの文章は読むことができます。

一度ついた読む力は、抜けにくいのかもしれません。
スピーキングは忘れるのに…脳って不思議ですね。
セブ島で公文のリーディングにずっと取り組んできたことが好影響を与えていればいいなと感じています。
リスニング
英語の内容が、セブにいる時と比べてがどこまで聞こえているのか、私には正直よくわかりません。
ただ、相変わらず英語のYouTubeが好きで、日本語の物よりもよくみています。
また、英語の聴き流しは習慣的に取り組んでいます。
ライティング
セブ島でも1年生から、本格的に学習の始まるライティングに関しては2つの要素があり、日本にいながらも伸ばすことができました。
1.アルファベットがきれいに書けるようになった
日本の小学校で、毎日ひらがなやカタカナをきれいに書く練習をしていたので、自ずとアルファベットの書き方もしっかりしてきました。
2. 文法の力をつけ始めた
くーは、帰国1ケ月半後から日本の公文の英語を学習しています。
その様子は、Instagramにて少しご紹介しています。→コチラ

G教材(中1)から始めましょうと先生に提案いただきましたが、英文を書く練習が必要だと感じたので、1つ下のF教材から始めてもらいました。
始めて4か月目の今は、F → GⅠ → GⅡ と進み、過去形に取り組んでいる所です。
be動詞や一般動詞の基礎から学んだ形です。

セブの学校でも、1年生の時に英語の授業で習った内容だよ。
くー、がんばれ!
1年生くらいになると、文法を学習して理解することができる年齢になります。
文法を学習する前に帰国してしまったので、これから公文やワークブックを利用しながら継続して勉強させてあげたいと思います。
取り組んでいる英語学習
共通して取り組んでいること
●聞き流し
音楽配信アプリSportifyで英語絵本の読み聞かせを朝に聞いています。
学校から帰ってきたら洋楽を聴いて、英語が耳から離れないようにしています。
●英語動画
Apple TVの動物の動画や、YouTube、海外DVDなどを、時間のある時に視聴しています。
●姉弟英会話レッスン
姉(なーたん)による、オールイングリッシュの英語レッスンを、弟(くー)にしています。
不定期開催ですが、お互いにとって英語が話せる機会になっています。

セブの学校で使っていたテキストを使っているよ!
気分によって、サイエンスやイングリッシュ、ICTに取り組んでいるよ。
レッスンの様子はこんな感じです↓↓↓
●家庭内英語
私が英語で話し始めると、くーもつられて英語で話し始めます。
なーたんは冷静なので、にやにやしながら私の英語の間違いを日本語で指摘して、英語を話さないことがほとんどですが…。

本当に、日本にいると、英語を話したがらなくなりました~。
家で英語を話すことって、子どもが嫌がるので難しい。
よく、家で英語で話したらいいよ、って言われるんですが…
我が家では不発に終わることが多いですが、私の英語力維持のためにもやっています。
なーたん編
●オンライン英会話(DMM英会話)
オンライン英会話で英語を話す習慣作りをしています。
毎日の受講はスケジュール的に難しいので週に3~4コマ程度を目安に受けています。
▲▲英検対策もできる!▲▲

国際色豊かなDMM英会話なら、肌の色や国民性が異なる、様々な講師に出会うことが出来ます。
英語のスキルを維持しながら国際感覚を養えるところが魅力の1つです。
●アメリカから取り寄せたワークブック
なるべく毎日するようにしていますが、こちらも週に3~4回分(1回2ページ)をしています。
時間にしたら1回分が10-15分程度で出来るものですが、継続は力なりの気持ちで取り組ませています。

くーと一緒に公文の英語を習わせることを検討しましたが、教材内容があわなかったので見送り、ワークブックを使う方法で読み書きの学習を続けています。
くー編
●オンライン英会話(ハッチリンクJr)
本来毎日1時間くらいさせたいところですが、他の習い事の兼ね合いもあり週3回、4コマ(合計100分)程度レッスンをしています。
ハッチリンクのオリジナル教材が良くて、リーディング力も維持できそうなので気に入って使っています。

日本では英文をある程度すらすら読める小学校1年生は少数派。
小1でも楽しんで読めるリーディング教材は見つけにくいので、ハッチリンクの教材は気に入って使っています。
子ども専用のオンライン英会話なので、先生も子どもの扱いに慣れている所もいいですね。
▲▲英語初心者から帰国子女まで対応可能▲▲
●公文 英語
先ほども書いた通り、インターのGrade 1(1年生)で習得する文法の内容が学べる点が、現在のくーの状況にあっているので習っています。
毎日プリント学習に取り組むところも、子どもが自動的に学習する仕組みになるので、私は楽です。

長期休暇に入ったらオンラインレッスンの回数を増やしていきます!
レベルの合うものがあれば、英語合宿や、国内留学もさせたいなぁ。
親の心構え
私がくーの英語で話す力が目に見えて衰えて行った時に、もらったアドバイスがあります。
・話せなくなっても、子どもの中にはちゃんと残っている
・英語が話しにくくなる現象は、英語環境を失うから起こっていて当たり前のこと
・また英語環境に戻ることで、取り戻すことも可能
・親が焦って英語を無理やり勉強させることで、英語嫌いにしないことが大切

特に4つ目は私はドキッとして今いました。
親心でついついやってしまいがちですが、逆効果になるまで子どもに無理をさせるのは考え物です。
子どもの視点に立って、楽しく継続できる学習を続けていきたいと思いました。
最後に
結局、帰国子女の英語力の維持はできるのかどうか。
私は、年齢が大きく関わっていることを、2人の子どもを見ていて感じずにはいられませでした。
帰国を、10歳を目安にすると、脳の発達の仕組みで忘れにくいのだと思います。

母親としては大丈夫だと信じたい部分ではありますが、10歳以下の場合だとどうしても抜けやすい、ということは覚悟しておいた方が良いと思います。
オンライン英会話のお陰か、全く英語を忘れてしまっているということはありません。
先日も、宿題が終わり、本を読もうとまさに本棚の前まで行った息子に声をかけた時の返答を聞いて、安心したことがあります。

It’s time to go to swimming class.
スイミングに行く時間なんですけど…

What the heck! I am about to read books.
え~!今から本を読もうとしていたのに。
「~しようとしてた」をちゃんと、be going to ~ を使わずに、be about to ~ と使い分けているあたりは、まだまだセブ島3年間の教育移住の効果が感じられます。

くーは、英語を聞きとって、自分の感じたことは文法が間違っていても発言出来ている感じはするよ。
・10歳以上はゆるやかに維持
なーたんには少しでも新しい英単語などを習得して伸びるように検定なども目標にしてあげたいです。
くーには英語を話す機会を増やして、スピーキングの衰えをカバーしてあげつつ、1年生にあう英語の学習をしてあげたいと今は思っています。

そして、いつかまた、どこかの国へ教育移住をして、英語力を取り戻す&向上させていきたい~!
こちらの記事が、インターナショナル幼稚園卒業の方や、帰国子女の方の参考になれば嬉しいです。
子どもの英語と日本語のバランスを取っていくのは難しいですが、一緒にがんばっていきましょう!