こんにちは。
バイリンガルの小1&小4キッズママのAyaです。
セブ島で3年間教育移住し、英語力を身につけて帰国したのが今年の6月。
「次はどんな教育に取り組んでみようかな」
そう、考えながら何冊か教育系の本や雑誌を読んでいた時に、思考力について言及する教育本が多いことに気が付きました。
・世界で「思考力」を鍛える教育がスタンダードになりつつあること
・日本でも2020年度から学習指導要領・大学入試が変わり思考力が求めらえる教育へ
これらの時代背景から、今、注目を集めているのが「思考力」です。

そこで、思考力を鍛える取り組みとして、実際にSTEM教育を取り入れることにしました。
・これからの時代に必須の「思考力」が鍛えられる
・STEM教育は諸外国ではもう始まってる
・柔軟性の高い小学生のうちが効果的だと感じたから
STEM教育とは
STEM(ステム)教育はアメリカで始まったもので、2013年に国家戦略として義務教育に導入されました。
具体的には、下記の4つの分野を掛け合わせたものをSTEMと呼びます。
+
Technology 技術
+
Engineering 工学
+
Mathematics 算数
=
STEM
また、STEMに Art(芸術) が入ったものをSTEAM(スティーム)と呼び、よりクリエイティビティな要素が入ってきます。
STEM + Art 芸術

言葉だけ見ると理系で難しそうに感じますが、実際に小学生向けの教材を見てみると、パズル的な問題などを通じて、思考を鍛えられる仕組みになっています。
わが家で取り組んでいるSTEM教材の内容的は、試行錯誤したり、実体験と結びつけてアイデアを生み出すものが多くなっています。
STEM教育の魅力
将来的に、大学受験が知識を詰め込むものだけでなく、得た知識や経験を元に思考力も問われるようになることが、2020年度の教育改革で決定されました。
STEM教育はAIと共に生きる世代に必要な思考力を鍛えることができると言われています。

思考力は受験だけでなく社会に出た時にも役立つ力である点も見逃せません。
そんな時代の変化から、私は柔軟性に富んだ小学生の内に、STEM教育を取り入れたいと考えるようになりました。
受験や将来仕事をするうえで役に立つ「思考力」を鍛えることができる
気になっていたプログラミング教育
STEM教育が気になっている方は、そもそもプログラミング教育に興味を持っていた方も多いのではないでしょうか。
プログラミング教育
自分でプログラムを作って、物を動かすスキルを身につける
STEM教育
思考力を付けて、自分の経験や知識を使って創造・表現する
どちらもこれからの時代に必要となる能力ですが、私は初めプログラミング の教材を検討していました。
お試しで、子ども用のプログラミング教材 Scratchを小1の息子にさせてみましたが、まだ難しい様子でした。

どうしたらいいのか分からないよ~。
マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で提供しているもので、ブロックを積み重ねてプログラムが組めるので、子どものプログラミング学習に適しています。
scratchは文科省などが運営する「未来の学びコンソーシアム」にて紹介されており、無料で良質なプログラミング学習ができます。
<プログラミングを体験できる教材>
1年生くらいなら物を作って動かすような、感覚的に取り組めるものや、遊び感覚で楽しめる教材がまずは向いています。

どれも楽しそうだなぁ。
プログラミングではなく、STEM教育を始めた理由
プログラミング教材を一通り探し終えて、私はまず「思考力」を鍛えるSTEM教育を始めることにしました。
理由はSTEM教材の方が、小さな子どもには適していることが多いように感じたからです。
①プログラミング教育の導入として
STEM教材の中には、思考力を鍛えるものだけでなく、プログラミング的要素を学ぶことのできるコンテンツが入っていることがあります。
今回、私が始めたワンダーボックス にも「コードクラスターズ」というアプリで学習ができます。
②「自分1人でできた!」という体験
プログラミング教育の教材のホームページを見ていると「親子で一緒」が多い印象でした。

それだけ、プログラミング教材の内容は高度なんだと思います。
実際に、我が家のSTEAM教材は、大人の助けをかりずに、子ども一人で黙々と取り組んでいます。

見て見て~。これ、クリアできてん。

すごーい!昨日は出来なかったのに、いいアイディアが浮かんだんだね!
自分で出来た体験が自己肯定感につながってくれているように感じます。
③頭の柔らかいうちにするのがベスト!?
パズルゲームなど遊び感覚で思考を鍛える方法は、考える力が出てきた年長や小学生低学年くらいから始めるのが一番合っていると、私は実際に購入してみて感じました。
なぜなら、小1と小4では反応が全く異なるからです。
学年が上がるとストーリー性のあるものにワクワクしたり、個々の好みが強くなってくる時期なので、小4のなーたんはそこまではまっている印象はありません。
しかし、小1のくーは、やり始めると止められなくなり、とことん教材と向き合っています。
STEM教育を小学生から始めた3つの理由
理由①「思考力」はAI時代に求められる力だから
AIと共に生きる時代になっても、クリエイティブなことは人間にしかできません。
そこで、必要になるのが人間の持つ「思考力」や「創造性」だと言われています。

逆に、一定のルールに従って遂行する仕事は、AIが得意なので人間がする必要がなくなってしまいます。
そういう意味で、今ある職業の多くがなくなると言われています。
「AI時代に輝く子ども STEM教育を実践してわかったこと」という本の中で印象に残った言葉を紹介します。
みなさんご承知の通り、AI社会になっていくなかでコンピュータの重要性はより増してくることにはなるでしょう。そこで大切になってくるのは、もちろん「コンピュータが使えるようになる」ことですが、同じくらい重要なのは「コンピュータが苦手な分野の能力を鍛える」ということです。(略)
今後はロジックに落とし込めるようなクリエイティブな要素が少ない仕事も、AIに置き換わっていくことでしょう。
コンピュータの方が得意な分野で張り合う無駄な努力はやめて、コンピュータを相棒にして価値を発揮できる人になっていくべきです。
「AI時代に輝く子ども」より一部抜粋

これからAI時代になることがわかれば、AIが出来ない仕事ができるようになることが、子どもたちには必要になるのではないでしょうか。
AIが出来ないスキルを身につけているかどうかで、将来仕事に就いた時の賃金も変わってくるように感じます。
理由②柔軟性の高いうちに始めたいから
小1と小4の子どもにSTEM教育をしてみた結果

今日はパパがいないから、男の子はぼく1人。
半袖着てるのは、お姉ちゃん1人。
大人はママ1人。
2枚の異なる絵から「同じもの」を探す、STEM教材の中にあるゲームに似ていることに、私はすぐに気づきました。

私も同じように1人だけ当てはまる条件を探しましたが、年齢や着ている服などに着眼点を素早く変える必要があり、頭の体操をしているような気持ちになりました。
短時間で着眼点を変えて物事を見る。
まさに考える力を養えているなと感じた出来事でした。
逆に、小4娘のなーたんは、年齢も10歳となりパズル的なものよりもストーリー性のあるものを好むようになりました。

パズルゲームで、対戦した時はとても楽しかったよ!
友達との関りが強まる年代だけに、対戦ゲームには強い関心を示しました。
教材が4~10歳向けとなっているのもあるかもしれませんが、我が家の場合は小学校低学年の方が教材の効果が出ているように感じています。
また、教材の取り組みも、他の習い事と比べると比較的、自主的に楽しんで出来ています。
理由③STEM教育は世界基準になる可能性を秘めているから
アメリカ、EU圏、中国で始まっている点は見逃せません。
アメリカでそもそもSTEM教育が開発されたのには理由があります。
「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」「読解力」この3つがアメリカの高校生は、世界的に低い基準であったことから、オバマ大統領が取り入れたと言われています。

一方、日本はこれらの分野で上位におり、一定水準の教育がほどこされていると言えると思います。
●AI時代、変わっていく!?評価基準
例えば、海外では数学の試験に、内容によって電卓の持ち込みが許可される学校があります。
計算はすでに関数やプログラムされたシステムが担う時代となっています。
基礎的な計算能力は必要だと思いますが、式を導く思考力へと評価基準は変化している表れだと思います。

柔軟な考え方、多角的な考え方、自分の直感を深掘りして試していく力など、総合的な「思考力」が海外では重視されています。
日本でも教育改革が始まり、今後「思考力」は重要なキーワードになりそうです。
最後に
今回はSTEM教育と、小学生のうちから始めようと思った理由についてをまとめました。
AI時代について書かれた本や、STEM教育の本を読んでいると「将来的にAIを使うか、使われるかの2つになる」という、勝ち組負け組みたいな要素を含む、やや過激な言い方をしている場面に出くわします。
また、「今ある職業の70%は無くなる」という調査を取り上げている本もあります。
確かに、AIの技術が進むことが予想されるので近い将来、無くなる職業も多いと思います。
ただ大事なのは、その時代に合わせて柔軟に対応していくことではないかと思います。
・時代に合わせた柔軟性をもった思考力を鍛える方法がSTEM教育
・AI時代には今までより理数系の脳が求められることも増える
STEM教育とその効果について調べるうちに、私はそう感じました。
これらの理由が、私が小学生のうちからSTEM教育を始めようと思ったきっかけです。
お子さんの教育の1つの参考にしていただけたら嬉しいです。
参考文献:
AI時代に輝く子ども STEM教育を実践して分かったこと(中村一彰著)
AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (成毛眞著)