将来の扉を開く教育って何!?高濱正伸著「危ない中学受験」読書レビュー

子育て

インパクトのあるタイトル。

「危ない中学受験」

偏った意見なんじゃないだろうか、そう思って手に取った本だったけれど、意外にも変化の多い時代を生きていくことになる子どもたちの教育に、ヒントをもたらしてくれる本でした。

Aya
Aya

私は小1と小4の子どもがいますが、この本を読んで中学受験は子どもを成長させてくれるものだということを知りました。

それもそのはず、著者の高濱正伸さんは、はなまる学習会や進学塾の経営者。

受験を経て大きく成長していった子どもたちを見ているからこそ、書けることがたくさん!

旦那さん
旦那さん

この人有名やで。YouTubeでホリエモンとの対談も観られるよ。

親や先生が子供の邪魔をしている!?ホリエモンが語る教育論【花まる学習会×堀江貴文】

Aya
Aya

そんな人がなぜ、中学受験を危ないと警鐘を鳴らしたのか気になります。

その答えは、この記事の最後に抜粋して載せているのですが、それだけだと分かりにくいので内容をまとめました。

また、これから子育てをしていく中で、参考になったことも多かったので、その点もまとめています。

Aya
Aya

ちなみに、私は中学受験、公立進学、海外進学、どれも賛成派です。
大事なのは、その環境で子どもが、その子らしく成長することだと思っています。

※この本は、将来的に難関大学を目指していきたい親御さんに向けた部分もあり、私の教育の方向とは違うのでその部分は省いています。気になる方はぜひ本を読んでくださいね。

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これからの子どもたちに
身につけて欲しいスキル

将来的に目指すことになる大学入試は、従来の暗記型から思考力や応用力も問われる形式へと変化していきます。

また、子どもが社会に出る頃には、AIが多くの仕事を担う、変化の大きい時代を迎えます。

そんな時代を見すえて、著者は教育の目的を「メシが食える、魅力ある大人に育てること」と言い表しています。

私が長年唱えてきた「教育の目的は、子どもたちを『メシが食える、魅力ある大人』に育てること」という観点からすると、無理して私立中高一貫校に通わせようとするより、公立コースの環境で子どもを過ごさせる方が、10年、20年先を見すえたときに大きな意味があるようにも思えるのです。
「危ない中学受験」より抜粋
Aya
Aya

卒業すれば社会に出るわけですから、自分らしく生きる力社会に貢献しながら稼いでいく力が、教育の最終目的となると私も感じていたのでこの点、共感しました。

では、「メシが食える、魅力ある大人」とはどんな人なのでしょうか。

Aya
Aya

私はこの本を読んで、困難を乗り越えた経験があり、思考力を使って自分らしい人生を歩んでいく力のある人のことなのだと感じました。

でも、なぜ公立で育てたほうが将来的に大きな意味があると著者は考えたのでしょうか。

この内容に入る前に、タイトルにもある中学受験が危ないと著者が思った理由について触れていきます。

私立受験が危ない!?その真相は

この本の中で、中学受験に向くタイプ・向かないタイプなど、子どもの性質や、親の考え方などたくさんの事例が紹介されていました。

結論として、別に中学受験をすること自体が危ないのではありません。

Aya
Aya

ただ、親心で良かれと思っていることでも、それが裏目になることもあるようです。

著者ならではの視点で、印象に残った3つのことを紹介します。

将来の選択肢が広がる?

 親御さんは、「ひとまずいい学校に入っておけば、将来の選択肢が広がる」という言い方をよくします。(略)
 しかし、受験という関門をくぐり抜けて難関校卒業の証書さえあれば、選択肢が広がる、というイメージは「絵にかいた餅」にすぎません。(略)
 親がさずけるものではなく、子どもが自律的に身につけていく学びの力と生きる力。これこそが、将来、職業のあり方がどんなに激変しても、子どもが自ら道を切り開くのに使える唯一の武器となるのです。
「危ない中学受験」より抜粋
子どもの偏差値で入学できる学校の中から、一番偏差値の高い学校へ入れることに執着するのではなく、その学校でどんな力を子どもが身につけることができるかが大切なのだと思います。
加えて筆者は、「学校の偏差値や知名度、ブランドによって人生の成否が決まるという考え方は、ハリボテの教育観、人生観でしかありません」と続けています。
Aya
Aya

子どもの頃に不登校でも自分のやりたいことで仕事をしている人もいるし、今でさえ仕事の多様性を感じるので、今後ますます「自分らしさ」や「道を切り開く力」は、その人らしく生きていくための重要なキーワードになると思います。

一方で私学の場合は、一貫した教育理念や指導方針が貫かれていたり、英語教育が充実しているなどの特徴があるので、公立の学校と比べてよい部分もあると本の中で指摘されています。

エスカレーター式の進学は一長一短

この本のベースには「受験は子どもの成長をうながすもの」という考え方があると思います。

だから著者は、「中学受験で身に着く勉強の型は一生もの」と評価しており、私もこの点にとても惹かれました。

一方で、著者は中学受験は親の意向が大きい点を指摘しています。

なぜなら、受験勉強が始まる小学校3年生の冬の段階では、子どもが判断するにはまだ幼いからです。

Aya
Aya

言い換えると、受験勉強を始めるきっかけが自発的なものではないということだと思います。
最終的に、志望校を決めて子ども自身が目標をもって頑張ることになるとは思いますが…

高校受験や大学受験は、年齢的に子ども自身の意思が働いている点を指摘した上で、受験という大きな壁を乗り越えた経験が将来の力になるということなのだと思います。

 中・高・大と上級校がある私立の場合、エスカレーター式に進学できる点をメリットととらえる親御さんが多くいます。中学以降も受験の無い環境の中で、子どもをのびのびと過ごさせたいという思いがあるからでしょう。
 ただし、その「のびのび」と「受験がなければ子どもが楽できる」という思惑は、似て非なるものです。成長期の子どもから試練を取り除くと言う発想は、子どもの成長のエネルギーをそぐようなものです。そういった動機からの小学受験はおすすめできません。
「危ない中学受験」より抜粋
受験することで子どもがつけていく力については、本の中で中学受験組、公立進学組に関わらず記載されているので、興味のある方は本を読んでみてくださいね。
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同質性の子どもたちの集まる学校生活

公立ではなく、私立に行かせたいという親御さんの心情の一つに、学力レベルや、家庭の教育観が同じ子どもたちが集まる環境で学校生活を送らせたいと言う思いがあります。(略)
ただ、我が子の成長を考えたときに、同質性が本当に必要なものなのか。中学受験をめざすときに、改めて考えるべきことではないかと思います。
「危ない中学受験」より抜粋
社会に出たときに、様々なタイプの人と出会っていた子どもの方が良いという、経験値的な問題だけではありません。
親のその同質性を求める考え方や価値観が、子どもにどのような影響を与えるのかを考えるべきだと、筆者は本の中で指摘しています。
Aya
Aya

親が子どもの時に体験したことを元に同質性を求めるケースや、住んでいる地域柄や、家庭の事情など、同質性を求める理由はあると思います。

大事なことは、自分と違うタイプの人とも線を引かずに話すことができたり、偏った価値観による色眼鏡をかけないこと。

言うのは簡単ですが、実際のところ自分の価値観を客観的に見ることは難しいので、なかなか価値観の偏りに気付くのは難しい部分ではあります…。

Aya
Aya

高濱さんのこの指摘に、私はセブ島にいる時の気付きに似た部分がありました。

AERA.dot (外部ページ)にて、多様性を受け入れる「生きる力」について書いた記事があります。

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「メシが食える、魅力ある大人」に近づく教育

では、「メシが食えて、魅力的な大人になる」ために、取り入れたいことは何でしょうか。

受験勉強しないからこそできることが、「危ない中学受験」の第3章公立コースで後伸びする勉強法の中にたくさん紹介されています。

ポイントは体験などを通じて「考える力」をつけること。

そこから「自分で目標意識をもって、とことんやりぬく力」に発展させていくイメージです。

小学校低学年 ーわくわく と コツコツを体にしみこませる時期ー

・自分はできるんだという気持ちをのばす
・子どもに対して褒めてあげたり承認する言葉かけをしてあげる
・「できちゃった体験」が勉強を好きにさせる
・人の話をしっかり聴く習慣をもたせる
・毎日少しでも机に向かう習慣を作る
・外遊びを通じて考える力を養う
・ゲームやパズルで思考力を養う

本の中では低学年用の、学習するベースを整える方法が紹介されていました。

例えば、毎日5分机に向かう習慣作り。

気持ちを言語化することも、思考力をつけることにつながり、ゆくゆくは表現力強化につながっていきます。

Aya
Aya

習い事に忙しい子も多いとは思いますが、外遊びや経験を通じた気付きを持たせてあげるのも大切だそうですよ。

小学校中学年 -過干渉に気をつけたい時期-

・生活と学習のスピード感を養う
・嫌い、苦手はNGワードにする
・心から好きだといえる得意分野を作る
・親ではなく、外の師匠(先生・コーチ等)の力に頼る

自立を始める時期なので、他人と自分を比較し始めたり、反抗期が始まり親子のコミュニケーションがうまくいかないこともでて来ます。

そんな特有な時期だからこそ、自己肯定感を高められるよう、「自分はこれ!」と思える得意分野を持たせて自信をつけさせてあげるとよいですね。

また反抗期には、親だからという理由で何かを教えようとするのではなく、家庭外の人に教育をゆだねるのも1つの方法だということを本から学びました。

例えばスポーツクラブに所属していれば技術面だけでなく、あいさつをする習慣も自然と身に着きますし、継続して努力することや、チームワークを学ぶことができます。

Aya
Aya

子どもの視野が広がったからこそできる学びが始まる時期なので、親は一歩ひいて、ある程度の自主性に任せて育ててみたいと思いました。

 

また、何かに対して一生懸命取り組んだ経験を積むことは、受験や社会に出てからも役立つ力となるそうなので、1つ思いっきり取り組めるものを持たせてあげたいなと思いました。

小学校高学年 -高度で抽象的な思考が出来るようになる時期-

・「詰める力」を鍛える
 ①考える道筋「論理力」
 ②頭に入ってきた情報を整理する「要約力」
 ③丁寧に読み解く力「精読力」
 ④決めたことをやりぬく「意志力」
・受験勉強が無いので復習をしっかりする
・習い事でも良いので目標を持ち達成する経験をする

急に難しくなってきました…

Aya
Aya

本の中で精読力が問われる問題などが出題されていましたが、しっかり文字を読んでイメージに落とし込むのは難しい作業でした。
小さなころから思考力や、精読力を少しずつけておく必要がありそうです。

その一方で、教科書をしっかり理解して基礎力をつける大切さも説かれていました。

これは、受験勉強で大量の高度な問題に取り組んでいくために、振り返り学習の時間が取りにくい受験生とは、異なる点なのだそう。

我が家の1年生と4年生の子どもたちに、この章を読んで取り組んでみたいな、と思ったことがあります。

Aya
Aya

家庭内で負荷をかけ続けることはしたくないので、習い事の中で自分と向き合う体験と、「外の師匠を持つ」ことが出来れば良いなと思いました。

また、家庭内で出来ることとしては、「思考力を鍛えること」が実践できたら理想的だなと思いました。

子どもの興味関心があることは一番大切なので、その中から「思考力」や「乗り越える体験」が出来るものを探したいと思います。

最後に

冒頭で取り上げた高濱さんの文章にあった、「なぜ公立で育てたほうが将来的に大きな意味がある」と考えたのかについて、本の最後にまとめられてます。

 試練が子どもの成長を促す、というのは確かです。しかしそれは、試練と自覚的に向き合える心の強さやしなやかさがあってこその話です。精神的に幼いままで、親から半ば強制的に課される試練は、心の傷やトラウマを残す、ただただ過酷な体験でしかない。そうなる可能性が非常に高いと私は思っています。
 それに対して、15歳という年齢で迎える高校受験は、子ども本人が明確な意思と自覚をもって試練に臨むことが多いはずです。その試練が何のためにあるのか、試練の先にどういう生活が待ち受けているのか、子どもなりに深く考えながら試練と向き合おうとします。
 ときに、煩悶(はんもん)することはあっても、なお試練に立ち向かっていく努力の積み重ねは、子どもを大きく成長させてます。試練が自分の為になることを、かなり自覚的にとらえられるのが、小学生の頃と大きく違うところです。
「危ない中学受験」より抜粋
10年後20年後の世界なんて想像がつきません。
どんな時代になっていようと子どもが自分らしく生きて行けるように、力をつけさせてあげたいというのは、親の共通の願いだと思います。
この本は、中学受験の問題点や公立進学がメインのテーマではありましたが、子どもの頃の教育を通じて、将来的に自分らしく生きていくことのできる可能性を広げられると、再確認できた本でした。
また、何か1つに一生懸命取り組む経験が大人になっても役立つということに、改めて気付かせてくれました。
私学でも公立でも、その子がその場所で一生懸命取り組むことが大切だと思っていますが、子どもと話し合いながら、何か始めたくなる、そんな1冊でした。
 
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