こんにちは。
フィリピンのセブ島へ3年間、海外移住をしていたAyaです。
私は、海外移住する最初の3週間は娘と一緒に、語学学校へ入学して、親子留学をしていました。
でも、息子は3歳だったため語学学校が受け入れておらず、そのままインターナショナルスクールの幼稚園に通いました。
今回は、海外移住する英語を話せない子供が、現地校やインターナショナルスクールへ入学する前に、語学学校に通う必要性があるのかについて経験をもとにまとめていきたいと思います。
海外移住を検討している方や、海外駐在が決まり子供を英語環境の学校に入れるか日本人学校に入れるか迷っている方の参考になればうれしいです。
・年齢別の現地での英語の成長
・語学学校に行った方が伸びる子供のタイプ
語学留学と留学の違い

語学学校
語学学校はその国の言語を学ぶために学習する場所です。
そのため、高い語学能力は必要ありません。
文部科学省のようなところの学習カリキュラムに基づいて学習するのではなく、基本的にはその語学学校の独自のカリキュラムで学ぶことになります。(一定の水準を設けている国もあります)
スピーキング・リスニング・ライティング・リーディングを通じて総合的に言語を使えるように学習します。
ただし、学位を取得できるわけではないので履歴書の学歴として書くことはできません。
どうしても書いたい場合は、履歴書の自己PR欄などであれば書くことが可能です。
入学のハードルが低く入学しやすいのも特徴にあげられます。
現地校留学
現地の学校で学習するため、その国の文部科学省が定めたカリキュラムで学習することができます。
履歴書に書くことができるのは、留学期間が1年〜にはなりますが卒業しなくても学歴として記載することが可能です。
留学の場合は現地の生徒・学生と共に学ぶことになるので、語学力が必要となります。
入学要件に語学力が問われるため入学のハードルは上がりますが、幼稚園の場合は入学しやすく無試験なこともあります。
小学校・中学校でも試験をした結果、学年を落として入学を許可されるなどの措置が講じられる場合もあります。
大学の場合だとIELTSなどのスコアを求められるのが一般的です。
日本の大学のように一般教養・専門分野を学び、卒業すれば学位を取得できます。
小学校や中学校の義務教育の場合は、算数や理科・社会だけでなく体育や音楽などを総合的に教科学習します。
社会はその国の歴史や文化、地理などになってくるので日本人にはピンとこないことも多いですが、新たな文化や歴史を学べる良いチャンスです。
子供は留学と語学学校どちらがおすすめ?
赤ちゃんは、耳で聞いて母国語を1歳前後で話せるようになりますが、大きくなるにつれて聞いているだけでは、他言語を話せるようになる能力は衰えていくと言われています。
その理由は、脳の機能が年齢により異なるからだと言われています。
幼稚園くらいの子供であれば、聞いているだけで他言語を話せるようになる能力はありますが、小学校3年生には聞いているだけでも英語がなかなか入ってこないという状況が起こり始めます。
3歳で海外留学した子供の英語力

息子は英語力0の状態でセブ島に移住しました。
当時、知っている英語はAppleだけ。
海外移住する前の2年ほど、英語の聞き流しや動画試聴をしていましたが、英語を聞き取れるという状態ではありませんでした。
3歳ですから語学学校の受け入れ先も少なく、移住後はすぐにインターナショナルスクールに通うこととなりました。
穏やかな性格の息子ですが、インターナショナルスクールに登園するたびに激しく泣いていて、かわいそうに感じることもありました。
ただ不思議なもので、お迎えに行くといつも友達と一緒に遊んでいました。
そんな息子の姿を見て、小さな子供の柔軟性はさすがだな、と感じていました。
そんな息子も、5か月目に急に英語を話し始めました。
海外移住してしばらくした頃は、I'm open it. と、変な英語を話していたのに、急に言いたいことが英語で話せるようになり、日に日に流暢さは増していきました。
1年後には、同じコンドミニアムに住むアメリカ人と冗談を言い合うくらいまでに急成長していきました。
耳からの言語の吸収ができると、急に話せるようになるのがこの時期の特徴
インターナショナルスクールの幼稚園にはさまざまな国の子供たちが英語ゼロで入学してきましたが、半年くらい経つと英語を話せるようになっていきました。
私が最終的に息子の通っているインターナショナル幼稚園の子どもたちを見ていて感じたのは、幼稚園の場合は語学学校に行く必要はなく、現地校に直接入れてしまって大丈夫ということでした。
幼稚園児に語学学校は必要ない
脳の機能が言語の習得に柔軟な低年齢の子供は、直接インターナショナル幼稚園にいれてしまっても沈黙期が終われば英語を話せるようになる
むしろ、親子留学などで語学学校に入れるよりも、現地校に通った方が英語を話せるようになるのではないかなと感じたほどでした。
▼ 短期留学のできるフィリピンの小学校の学費(幼稚園の受入れも可能だと思います)
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小学生は語学学校or現地校留学どっちがいい?

娘は、5歳から2年間、おうち英語をしてから、海外移住を小学校1年生の夏休みにしました。
英語の聞き流し、動画の視聴に加えて毎日オンライン英会話をしていましたが、簡単な英語を理解しても、自分から積極的に話すような状態ではありませんでした。
ただその頃は読み書きが少しずつできるようになっていました。
海外移住してすぐに、語学学校で3週間のレッスンを受けましたが、期待したほどの効果はありませんでした。
「話している言葉はわからないけど、彼女が何を伝えたいのかわる」
子供ならではの感覚で子供たちは交流し、娘は大好きな友達の話す言葉を耳でコピーし、自分でも口に出そうと努力していました。
結果、娘も1年後には英語を話せるようになっていました。
言語を柔軟に吸収できる脳の働きがまだなんとなく残っている小学校低学年。
この時期の子供の場合は語学学校に行かなくても、語学を吸収できる子供もいます。
小学生になっている場合は、語学の習得に向く性格と向きにくい性格に分かれてくると思います。
・友達と遊ぶことが好きな子供
・人に興味のある子供
・新しいことに意欲的な子供
このタイプの子供だと、英語の吸収はスムーズに運ぶと思います。
娘は友達が大好きなタイプの子供なので、話したいという気持ちが強くありました。
友達の話した言葉を自分でも使おうと、スムーズでなくても説教的に使って英語を話せるようになっていきました。
逆に、人前で間違ったりすることが恥ずかしいという気持ちが強い場合は、語学学校で大人とマンツーマンでまずは英語を話す練習をしておくと、安心する場合もあると思います。
8歳以上は現地校留学する前に語学学校もあり!?
私が海外移住している時に、子供たちの通う学校には小学校3年生以上で留学する子供たちも多くいました。
不思議なことに3年生の年齢に達したとたん、英語を習得するスピードが低年齢の子供たちと比べて、明らかに落ちていることに私は気がつきました。
それも、1人や2人ではなく、全員に当てはまるんです。
たまに、割とすぐに話せるようになったね、という子供も見かけましたが、話を聞いてみると語学学校に8ヶ月通っていたなど、英語の学習経験が高い子供だったりしました。
英語の習得は小さな子供よりも、ゆるやかになる
年齢相応のレベルには1年で追いつくのは難しい子供が多い
ほぼ1年経っても幼稚園の息子のようにはペラペラと英語を話すには至っていませんでした。
リスニング力については伸びているように感じましたが、英語のクラスはクラスメイトと一緒に学ぶことはできず、外国人ようの特別クラスに入っていました。
このケースは、8歳以上と書いていますが、10歳頃に子供の脳は大人の脳の働きに近い状態になると言われているので、中学生・高校生・大学生にも当てはまると思います。
現地校留学→語学学校に変更した小学生の話
海外移住をしたときに、兄は小学校高学年、弟は幼稚園の年齢でした。
この場合、弟は急に英語をペラペラ話し始めますが、お兄ちゃんは脳の発達的に大人に近い脳に切り替わっているため、弟のような英語の習得スピードは望めません。
弟と比較して自信を失ったお兄ちゃんを見て、家族で相談した結果、学校ではなく語学学校に通うことを決断。
すると、お兄ちゃんの英語力も伸び始めたそうです。
・英語を話せるようになりたいと本人の強い動機がある
自然と英語を話せるようになる低年齢の子供は日本に戻るとすぐ話せなるケースが多発していますが、10歳を超えている場合は、英語が抜けにくいと言われています。
最初に苦労こそありますが、自分らしい方法で英語力を身につけることができた例だと言えると思います。
小学校高学年からの語学学校
本人の性格によっては、語学学校で間違えても恥ずかしくない環境で英語を学ぶことができると急に英語が伸びることもある
実際にその環境に身を置いてみないと分からないことも多いので、可能であれば途中で進路を変更できるように、学費は分割払いにしておくなどしておくと対応がしやすい
小学校中学年以降はゆるやかな成長となるので、焦らずに子供にあった学習環境を用意してあげるのが大切ですね。
海外移住中に子供が英語を習得するための環境

海外移住中の英語習得には、本人の性格や興味以外にも、環境が大きな要因であると私は考えています。
というのも、子どもたちのクラスメイトの日本人を見ていて、学力の高い子どもが英語の習得が早く、勉強が苦手な子どもが英語の習得が遅い、とは感じなかったからです。
セブ島で、ママが仕事を持っている場合、家政婦さんが学校へお迎えに行き、ママが帰ってくるまで子どもをケアします。
つまり、学校が終わってからも英語を話し続ける環境が続きます。
How was school?
(学校どうだった?)
1対1ですから、話すしかない状況です。
ママの助け舟もありません。
徹底的に、英語を話す環境が子どもの英語力に磨きをかけ続けます。
海外赴任中に、日本人学校に行った子供は英語がほぼ話せずに本帰国している例からも、英語を話す時間の長さと、習得するスピードは強い関係があることがわかります。
クラスに日本人が多い場合も日本語が多くなってしまう環境となり、英語習得を遅らせる原因となることがあるので注意したいですね。
最後に

今回は、海外で現地校留学するのか、語学学校に行く必要があるのかを、子供の年齢とともにまとめていきました。
英語力を伸ばしておくための語学学校の必要性をテーマに取り上げました。
小学校低学年:まだ英語の取得が早い
中学年以上:英語の習得スピードが落ちてくる
低年齢の場合は直接インターナショナルスクールへ入れることで、子ども同士で英語を吸収することのできるメリットがあります。
年齢が上がるにつれて、英語習得のスピードが落ち、プライドも出てきて自信のない英語を話すことが恥ずかしいと思う傾向も出てきます。
年齢とお子さんのタイプを考えて、語学学校に通った方が良いのかどうかを判断してみてくださいね。
このブログ記事が、海外赴任や移住を検討されている方の参考になればうれしいです!
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