こんにちは。
フィリピン セブ島に3年間、教育移住していたAyaです。
実は、フィリピンに住んでいたときから気になっていた、マレーシアへの教育移住。
どっちも日本より生活費が安いので、教育移住先として迷っている方も多いのではないでしょうか。
私の知り合いの中には、フィリピンからマレーシアに教育移住された方もいますし、また逆のパターンの方もいます。
そして、私は次に教育移住するのであれば、フィリピンではなくマレーシアがいいなと感じています。
その理由も含めて、今回は、マレーシアで教育移住をサポートされている方からお話をうかがったので、セブ島(フィリピン)とクアラルンプール(マレーシア)の違いをまとめていきます。
東南アジアのフィリピンとマレーシア
教育移住環境は似ている!?
気候や時差、物価などの基本情報や、英語がどのくらい通じるのかについて見ていきます。
気候
クアラルンプールの年間平均気温は約27℃
セブの年間の平均気温は26℃前後
一年を通じて暑い気候で、どっちも亜熱帯気候に属しています。
時差
フィリピンもマレーシアも、日本より1時間遅い
日本が午前8時の場合、フィリピンもマレーシアも午前7時になります。
物価
マレーシアの平均年収は約160万円
フィリピンの平均年収は約50万円
どっちも物価は安いけれど、フィリピンの方がより物価が安い。
フレンドリーな国民性&親日度
日本のアニメなどが有名なこともあり、フィリピンもマレーシアも日本に良いイメージを持っています。
私がフィリピンに住んでいたときも、日本人というだけでちょっとかっこいいイメージを持ってもらっていました。
フィリピンからマレーシアに教育移住した人の話を聞いたところによると、よりフィリピン人の方がフレンドリーなのだそう。
友達ができやすく、誰でも気軽に話せる南国気質のフィリピンは子育てしやすく教育移住者の満足しているポイントとしてよく話に上がっていました。
マレーシアは、中華系の人が多いので日本人と思ってもらえず、よく中国語で話しかけられるという話を聞いたことがあります。
英語が通じるか?
マレーシアは英語が公用語だった時代もあり、現在も準公用語の位置づけ。
フィリピンは義務教育の授業は英語で行われるので公用語ではないものの通じます。
どっちの国にしても、英語での生活には不自由がありません。
英語に癖がある?
マレーシアは、語尾に「マ」「ラ」などがつくマングリッシュと言われるアクセントがあります。
また、フィリピンにも単語の最後を強く発音するフィリピンなまりがあります。
例えば、For Exampleであれば、最後のpleにアクセントがきたりします。
フィリピンとマレーシアの生活面の異なるところ
交通機関

マニラの様子
クアラルンプール(マレーシア)
バス・電車が主要エリアを通っている
タクシーもGrab(タクシー配車アプリ)を利用できる
セブ(フィリピン)
電車がない
ジプニーの呼ばれる乗り合いローカルバスがある
タクシーが多い
ハバルハバルと呼ばれるバイクタクシーあり
マニラ(フィリピン)
古い電車が走ってはいる
タクシーがつかまりにくい
渋滞がひどい
交通機関はマレーシアの方が便利
居住費
どっちの国も24時間警備員配備、プール、ジム完備のコンドミニアムに住むことができます。
クアラルンプール(マレーシア):
高級住宅街モントキアラの築10-15年のコンドミニアム
3ベッドルーム 120㎡ 7-8万円程度
ジョホールバル(マレーシア):
新築コンドミニアム
2ベッドルーム 5万円程度
セブ(フィリピン):
築浅コンドミニアム
1ベッドルーム 6万円
マレーシアの方が同じ家賃でも広い家に住める。
ジョホールバルはクアラルンプールよりもコストを下げたい場合におすすめのエリア。(シンガポールまで車で1時間ほどの位置)
長期休暇の過ごし方
クアラルンプール(マレーシア):
ショッピング
マレーシア国内旅行
近隣諸国(タイやシンガポールなど)への旅行
一時帰国
セブ(フィリピン):
ショッピング
マクタン島のリゾートホテルステイ
フィリピン国内への旅行
一時帰国
セブの場合はフィリピン国内に無数にある美しいいビーチを楽しむのが主流です。(日帰りや1泊2日でも十分楽しめます!)
クアラルンプールは近隣諸国に近いこともあり、より気軽にシンガポールやタイなどの国外旅行を楽しむことができます。
同じ東南アジアでも海に囲まれたフィリピンと、大陸に位置するマレーシアでは感覚に違いがあります。
民族
マレーシア:
多民族国家なので、インド系・マレー系・中華系が主にいる
フィリピン:
日本と同じ島国なので、フィリピン人が大多数
マレーシアはさまざまな人種に寛容
フィリピン人はフレンドリーな気質で友達ができやすい
マレーシアとフィリピンの仕事・給与どっちがいい?
教育移住にともない、現地で仕事をすることを検討している方もいると思います。
マレーシアの平均収入はフィリピンの約3倍の160万円ほどですから、給与が多いのはマレーシアです。
また、選べる職種が多いのもマレーシアだと私は感じています。
給与の目安
<クアラルンプール>
約7000- 15000リンギット
175,000-375,000円程度
<セブ>
約60000-80000ペソ
138,000-184,000円程度
同じフィリピンでも、セブ島とマニラの最低賃金はマニラの方が3割ほど高く設定されています。
日本人の給与もマニラの方が断然高く、100,000ペソを超える仕事に多く出会うことができます。
ただし、マニラは駐在で来られている方も多く、フィリピン法人でフィリピンで働く日本人の給与とは異なる賃金で働いている人が多く、格差を感じることもあるかもしれません。
仕事の種類
<クアラルンプール>
カスタマーサポート・営業を始め、会計士やエンジニア・工場長・看護師など、さまざまな職種が出てきます。
セブ島と比べてかなり多い印象です。
<セブ島>
日本人のできる仕事であれば、いくつか出てきます。
カスタマーサポート・テレアポ・エンジニアの他にもセブ島らしいのが、語学学校のお仕事。
マニラになると、さらに職種を広げて探すことができます。
セブ島で仕事を希望する場合は、ジョブポッドをまずは見てみることをおすすめします。
フィリピンよりもマレーシアの方が給与も職種も多い。
フィリピンVSマレーシア
インターナショナルスクールはどっちがいいの?

子連れで教育移住する場合に気になるのが、学校の質ではないでしょうか。
私はインターナショナルスクールは、目的によって2つに使い分けられると思っています。
① 英語を話せるようになることが第一目的に通うインターナショナルクール
学費の目安は20万〜60万円程度
② 21世紀型の自分の力で考えて創造する力をつけられる教育内容重視のインターナショナルスクール
学費の目安は100万円〜
もしも、資金に余裕があるのであれば、私は②の学校に初めから入れれば良いと思います。
でももし資金に限りがあったり、2カ国ともに教育移住してみたいと考えているのであれば、インターナショナルスクールを使い分けるのも1つの方法です。
英語を話せようになりたい子供におすすめのインターナショナルスクール
フィリピン セブ島エリアのインターナショナルスクール及びプライベートスクール
マレーシアのジョホールバルなどのインターナショナルスクール
私は、英語をまずは話せるようになりたい!という場合は、フィリピンのセブ島やマレーシアのジョホールバルあたりの学費が年間50万円以下の学校で十分だと思います。
幼稚園の場合は差が出にくいですが、小学校の場合は日本と似ていて座学が中心で中間試験と期末試験があり、しっかりとお勉強をさせてくれるスタイルです。
それでも、日本と比べるとハロウィンやクリスマスのイベントの力の入れようがすごかったり、日本と比べると校風が自由で、異文化を感じながら英語を話せるようになることができます。
うちの子供たちが通っていたインターナショナルスクールがこのカテゴリーに入ります。
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21世紀型の教育が受けられるインターナショナルスクール
マレーシアのインターナショナルスクール
グローバル社会を見据えて、勉強だけでなく自分で考えたり、調べたり、発言する力をつけていきたいのであればマレーシアの中でもクアラルンプールの学校が良いと思います。
マレーシアは特に、アジアの教育拠点となるべくアメリカやイギリス、オーストラリアからの学校誘致が盛んです。
これらの学校の中には、21世紀型のカリキュラムのインターナショナルスクールがあります。
学費は年間100万円以上にはなりますが、本国で同じ教育を受けるよりも安く、マレーシア価格で通学することができます。
日本のインターナショナルスクールよりも良い教育がマレーシアにはあります。
もちろん海外への教育移住ですから、異文化に触れながら英語を吸収することができます。
教育の質を重視するのであれば、クアラルンプールはは魅力的な学校を見つけることのできる、東南アジアの中では好条件の場所と言えます。
▼ マレーシアの教育移住中の著者による、リアルなインターナショナルスクール生活が垣間見える本
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マレーシアへの教育移住を疑似体験できる本「日本人はやめる練習がたりてない」
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教育移住するならどっちがいい?
インターナショナルスクール事情
セブ島のインターナショナルスクールは3校のみ
セブのインターナショナルスクールは幼稚園で4校、小学校以上になると3校あります。
また、国際バカロレア(IB)の取得を目的とする場合、CISかシンガーポールスクール(Grade11と12のみ対応)の2択となります。
セブ島のインターナショナルスクールと、外国人に向くプライベートスクールの学費などの詳しくは、セブポットの記事がわかりやすいです。
クアラルンプールのインターナショナルスクール
マレーシアには新しいインターナショナルスクールがどんどんできており、その数は50とも150とも言われています。
また、ネイティブ圏からの学校の誘致に国として力を入れているので、特色を持ったさまざまなインターナショナルスクールに出会うことができます。
また、1年ごとに学校を変えることも珍しくない環境のため、スクールフェアが定期的に開催されており、今いるインターナショナルスクールが気に入らなければどんどん転校することもできます。
マレーシアは多言語を学べる環境
マレーシア移住の魅力の1つに英語+中国語が学べる点があります。
インターナショナルスクールでは、英語で学習しますが、中国語を必修とする学校もマレーシアには多くあります。
マレーシアには中華系の方が25%ほどおり、中国語(マンダリン)は珍しくない環境です。
教育移住当初は苦労するかもしれませんが、最終的に日本語・英語・中国語のトライリンガルになれるのはうれしいですね。
マレーシアにはネイティブの先生がいる
息子がセブ島で通っていたインターナショナルスクールCambridgeでは、ネイティブの先生の姿を見かけたことはありませんでした。
他のインターではネイティブの先生のいる学校もあるかもしれませんが、基本的にはフィリピン人がメイン。
マレーシアの場合は、学費が上がるごとにネイティブの先生の人数が増える傾向にあります。
中には担任の先生がネイティブ、副担任がマレーシア人の学校もあります。
先生の目が増えることで、子供の教育が手厚くなりますし良い制度ですね。
マレーシアには学費の割引のあるインターナショナルスクールがある
セブ島では聞いたことがありませんでしたが、マレーシアには学校によって入学金や、授業料のプロモーション価格があります。
例:ペニンシュラインターナショナルスクール
オーストラリア系の学校で、学校施設は美しく、ネイティブの先生100%という環境。
学費は年間で約100万円。
2020年夏には、60-70万円(学年により異なる)に割り引かれるキャンペーンを展開していました。
しかも、このプロモーション価格は卒業まで適用されます。
つまり、この学校に通い続けることで、学費が毎年割り引かれます。
インターナショナルスクールが乱立するマレーシアだからこそ、お得な価格でインターナショナルスクールに入学することができます。
アメリカやイギリス、オーストラリアとの提携校も
マレーシアにあるインターナショナルスクールの中には、イギリス系、アメリカ系、オーストラリア系などに分かれています。
カリキュラムがマレーシア国内に基準を置いたものではないという点は、公用語のマレー語に縛られないので日本人にはメリットですね。
例えば、マレーシアの大学に留学する場合は大学によって、様々な選択肢があります。
・アメリカの大学と提携しており、2年はマレーシア、2年はアメリカなどの選択をする
・イギリスに1年大学に通い、その他3年はマレーシア国内で生活費をおさえて大学を卒業する
...etc
フィリピンでは考えられないような、選択肢があるのも、マレーシアが国を上げてネイティブ圏から学校を誘致しているからだな、と感じます。
マレーシア教育移住エージェントさんに質問してみました!

クアラルンプールとジョホールバルなら、どっちの方が学費が安いんですか?
A. ジョホールバルの学校のほうが安いということは無いと思います。
ただ、生活費はジョホールバルのほうが安いです。
クアラルンプールでお休みの日に親子で遊びに行ける場所はありますか?
A. ショッピングモール以外にも、ウォーターパークや遊園地があります。
マレーシアの教育移住を考えるなら、クアラルンプール、ジョホールバル、ペナン島のどこが一番おすすめですか?
A. クアラルンプールがおすすめです。
国際空港があるので、帰国時にもアクセスが良いですし、近隣諸国にも気軽にアクセスできます。
また、学校も多くそろっています。
クアラルンプールには何でもそろっているので便利ですよ。
年間の学費はどれくらいを準備しておいたらいいですか?
A. 学校によって異なりますが、学費は50-300万くらいとなっています。
だいたい、120万くらいの学費のところだとネイティブの先生比率も高くなるので、おすすめです。
マレーシアに滞在するために、ビザはどうしたらいいですか?
A. お子さんには就学ビザがあります。
お子さんが小さい場合、保護者はガーディアンビザを1名のみ取得することができます。
ビザの手続きは学校が行ってくれます。
ZOOMでマレーシア在住のスタッフさんとお話が終わって感じたこと
<いいなと思った点>
①もしも、3年前にクアラルンプールに移住していたら子どもたちは、英語だけでなく、中国語もいい感じに話せるようになっていたかもしれない。
②もっときれいな設備の学校に通わせてあげられたに違いない。
<懸念点>
①英語だけでなく、マレー語、中国語も授業に入ってきたとき、子どもに負担がかかるのではないか。
②セブはキリスト教徒が90%程度おり、お酒を飲むことも自由だったが、イスラム教徒の多いマレーシアとはまた雰囲気が違う感じになりそう。
フィリピンとマレーシアの違い
フィリピンとマレーシアの2か国に住んだことのあるママ友に、2国の違いを端的に教えてもらいました。
・人との触れ合いが多い(フレンドリー)
・良くも悪くも東南アジアらしさがある
・セブと比べると町がきれいで、より日本寄りの生活が出来る
・中華系が多いので中華料理が充実しておりおいしい
人の優しさ的には、フィリピンの方がフレンドリーなようです。
ただ、どっちの国も日本と比べると格段に子供に優しい国なので、子連れで教育移住するにはおすすめだそうです。
また、フィリピンは肉と米を中心とした食生活なので、野菜不足に陥りがちです。
マレーシアの方が、中華料理が身近にあるという点では、ヘルシーかもしれません。
最後に
今回は、東南アジア教育移住するなら、フィリピンとマレーシアのどっちがおすすめなのか、セブ島歴3年の私が比較しました。
私は、セブ島に3年間移住し、帰国してからも次の移住地を探すために本を読んだりSNSで情報収集をしてきました。
セブ島は、とにかく人がフレンドリーで英語が話せない状態で行っても友達の輪が広がる気楽さがありました。
また、タクシーで1時間(タクシー代金は1,000円以内)くらいのところにリゾートホテルがあるので、綺麗な海や豪華なリゾートを気軽に楽しむことができるところが魅力でした。
一方、教育面では、子供たちは英語を話せるようになったことに満足していますし、インターナショナル幼稚園のお勉強だけでなく、物事を探究するカリキュラムも日本とは違ってよかったなと感じています。
その一方で、小学校の教育は机に向かっている授業が多く、昔から行われている暗記型の学習に特化している感じが否めませんでした。
そう感じてしまっていた私にとって、マレーシアのインターナショナルスクールの多様性は、教育移住には魅力的に感じています。
▼ これからの時代の教育をマレーシアで学ぶための参考となる本
同じ家賃を支払っても、マレーシアの方が広い家に住めるところも、家族の多い方にとっては魅力になると思います。
また、マレーシアの方が選べる仕事が多いという点は、現地で働きたい方にとっては移住しやすいですね。
こちらのブログ記事が、教育移住する国で迷われている方の参考になればうれしいです。
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