こんにちは。
セブ島に3年間、教育移住していたAyaです。
私がよく質問を受けることの中に、病院の情報があります。
そこで、今回はセブ島への留学や教育移住をする際に、知っておきたい体調不良時のことをまとめました。
・どこの病院がいいの?
・いくらかかるの?
・待ち時間は?
・薬の処方は?
・留学用の保険って必要?
・日本から持ってきた方がいい薬ってある?
私が子ども2人と一緒にセブ島に3年いた中で、総合病院、皮膚科、歯医者、ジャパニーズヘルプデスク…いろいろとお世話になった体験を交えてレポートします。
また、最後に気になる保険についてもお伝えしていきます。
総合病院が安心
病院にかからなければならない事態が発生した時は診療所ではなく、総合病院へ行きます。
・セブドクターズホスピタル(セブ市)
・UCメディカルセンター(マンダウエ市)
・セブチョンワホスピタル(マンダウエ市)
・マクタンドクターズホスピタル(マクタン島)
・エーアールシーホスピタル(マクタン島)
これらの病院にはジャパニーズヘルプデスクがあり、基本的には日本人看護師&フィリピン人医師に対応してもらうことが出来ます。
病院の場所・診療時間・電話番号は下記のホームページより確認することができます。


私たちは、セブドクターズホスピタル(略してセブドク)に行くことが多かったよ。
今回は、セブ市の中心にあるアヤラモールからタクシーで(渋滞ななければ)10分の場所にあるセブドクターズホスピタルを例に挙げてご紹介します。
Case.1 ジャパニーズヘルプデスク 膀胱炎の疑いで受診

●待ち時間
平日、16時に仕事が終わってから急いで向かいましたが、ジャパニーズヘルプデスクでは待ち時間はありませんでした。
●所要時間
日本人の看護師さんが症状の聞き取りをし、15分程度待った頃にフィリピン人医師がジャパニーズヘルプデスクまで来て、診察してくれました。
全体の所要時間としては会計が終了するまで1時間程度でした。
●診療
検査結果は翌日にならないと分かりませんでしたが、膀胱炎であることを前提として医師が処方箋を書いてくれ、陽性だったら薬局で薬を買うように指示を受けました。

医療英語って専門的で英単語をそもそも知らなかったので、日本人看護師さんの存在はかなり心強かったです。
●診察費(料金)
検査代は500円程度で、その他に保険を使わない費用合計は、2000ペソ(約4,600円)かかりました。
※保険については記事の後半でお伝えします。
●その後の対応
翌日、日本語で電話で検査結果について教えてもらうことができました。
Case2. 自力でフィリピン人の皮膚科医を受診

ジャパニーズヘルプデスクではなく、自力でフィリピン人皮膚科医を訪問しました。
●まずは受付へ
セブドクターズホスピタルの中には、たくさんの個人医院があり、まずはセブドクターズホスピタル入ってすぐの受付で皮膚科(Dermatology)を受診したい旨を伝えました。

私たちが行ったのは土曜日の朝一番。10時から空いている皮膚科を紹介されたので、1時間半ほどドクター待ちをしました。
●待ち時間
今回は該当する皮膚科のオープンを待つのに1時間半かかりましたが、オープン前に診察室に入れてもらえ、先生を1番で待つことができました。
●治療
足の裏に固い芯ができて、歩くのが痛い状態だったので芯を取り除いてもらいました。
足の裏の一部に部分麻酔し、皮を削って芯をとる処置でした。
●薬
処方箋をもらい、処方箋に従って抗菌剤の塗り薬を薬局で購入しました。
●診療費(料金)
薬込みで保険を使わない費用合計は、約2000ペソ(約4,600円)でした。
※保険については記事後半でお伝えします。
セブドクターズホスピタルの診療科目
これは、セブドクターズホスピタルの総合受付でもらったパンフレットです。
日本の総合病院並みに診療科があり、専門医が複数いる様子がうかがえます。
ジャパニーズヘルプデスクの場合は、スタッフが症状に合わせて医師を呼んできてくれるので、自分で医師を探す必要はありません。

私はジャパニーズヘルプデスクを使わない時は、受付で症状を英語で伝えて、医師を紹介してもらっていました。
医師は病院に属しているというよりは、病院の中に開業している感じなので、資料時間やお休みもドクターにより異なります。
高熱が出た場合の対応

高熱が出たときに私が病院に行かない理由
子どもの発熱時は、日本では近くの小児科や内科に行くようにしていますが、セブ島では病院にかかることはありませんでした。
・毎回症状が同じ
40℃近い熱が5日間ほど続くのに、食欲はあって元気
・食欲がない場合も、2日あればなおる
・日本から持参した薬と水分補給で回復する
・タクシーに乗って病院までの往復が面倒
・肺炎を疑われて入院をすすめられるケースが多い
もちろん、症状がひどい場合はこの限りではなく、症状をよく観察して判断をしています。
私が近所の診療所に行かない理由
理由は、信じられないからです。
我が家のお手伝いさんが、足の小さな傷口からばい菌が入り傷口周辺がパンパンにはれて、痛くて歩けなくなりました。

痛くて歩けないのー。Ma’am助けて!
あまりにも苦しんでいたので、私の日本人ママ友の、救急医療ナースこの道13年のベテランに診てもらいました。

病院で切開してもらって、中のばい菌出したほうがいいね
ちなみに、このお手伝いさんの症状フィリピンではよくある細菌性感染症のピグサでした。
が、病院から帰ってきたら塗り薬をもらってきただけ!

せめて、抗生物質の入った薬欲しかったよね。旦那さんに手伝ってもらって、菌出してみたら?抗生物質入りの塗り薬あるから使っていいよ。
結局、菌を外に出したらピグサ特有の激痛がなくなりその後、完治しました。
こういう、よくわからない処置を受けているお手伝いさんを複数回見たことで、診療所へ行くこと自体、私は怖くなりました。

Maam, 日本ではお医者さんだったの?
私はよくお手伝いさんから医療相談を受けていたのですが、私のアドバイスが診療所の医師よりも効果があるので、私のことを元医師と勘違いするまでになりました…。

科学的根拠の無いことを信じているフィリピン人の方も多いので、私はあまりフィリピン人の方に病気について相談することはしませんでした。
日本から持参して役立った薬

1位:解熱剤
高熱でしんどい時に助けられただけでなく、頭痛時にも使えるカロナールを処方してもらいましたが、かなり頼りになりました。

大人用の頭痛薬は子どもに使えないことが多いよ。
※高熱時に使用するようカロナールを処方された場合は、頭痛時にも使えるのか出国前に医師からの助言をもらってくださいね。
2位:ビオフェルミン
水が悪くておなかをこわすイメージのあるフィリピンですが、汗をかきすぎて水分不足になり便秘になることも。
3位:皮膚の薬
抗生物質の入った塗り薬は、傷口がうみ始めたときに便利でした。
ステロイド系の塗り薬は、肌トラブルがあった時に助けられました。
番外編:抗生物質
細菌が原因となって発生する症状が日本より多く私たちはかかったので、症状によってはあると安心です。
※医師や薬剤師さんのアドバイスを元に服用しています。
※このランキングには常備薬は入っていません。
セブ島の薬は輸入しているものが多く、薬のサイズがアメリカ並みに大きなサイズです。
フィリピンの薬に体が慣れると日本の薬の分量では効きにくくなる
などと言われていますので、服用する際は半分か1/3程度にしている方が多いです。

私はめまいがした時に薬局で薬を買いましたが、薬が合っていないのか、量が多すぎたのか、頭がふらふらになってしまいました…
蟯虫(ギョウチュウ)の薬を薬局に買いに行った時は、ジョンソン&ジョンソンの物でした。
大人も子どもも同じ量を飲むよう言われましたが、半分でも充分の効き目がありました。
海外旅行保険や医療保険について

病気・けが・入院などに備えるための補償制度ですが、大きく分けて4つあります。
クレジットカード付帯の海外旅行保険
90日間という縛りはあるものの、旅行や短期留学中に、診察してもらったり入院した時に使うことができます。
注意したいポイント①
無料ですが、航空券や旅行代金を該当のクレジットカードで支払う必要があるなど条件のある場合があります。
注意したいポイント②
親子留学の場合は、補償の範囲が本人のみなのか、お子さんも入るのか確認しておく必要があります。
日本で加入している健康保険
意外にも使えることがあります!
海外療養費を申請することで全額負担した医療費の7割程度を、健康保険組合から支給してもらえる可能性があります。
加盟している健康保険組合の制度を確認のうえ、申請に必要となる書類を用意してください。
医療費は日本で受診した時の費用を目安として算出されるので、医療費が高いアメリカなどに留学する場合は注意してください。
フィリピンの民間医療保険
こちらは、フィリピンで働いている方が対象となります。
求人票の福利厚生欄に民間医療保険加入と書いている場合は、Maxicare(マキシケア)やintellicare(インテリケア)などに会社が加入してくれています。
キャッシュレスで診療を受けたり入院することができますが、薬などは実費となります。
私はセブドクターズホスピタルを受診する際は、病院内にあるMaxicareのオフィスに行って手続きをしてから、対応のできる医師のところへ行っていました。
海外旅行保険に加入する
最も補償範囲が広く安心な方法が、海外旅行保険や留学保険に加入することです。
クレジットカード付帯保険の違い(例)
・補償額の大きさ
・3日以上入院して家族に日本から来てもらうことになった家族の渡航費も留学保険ならカバーできる。(治療・救護費用)
・飛行機が遅れた時や、手荷物が遅れたときの補償
Cebu Pacific やAir AsiaなどのLCC(ローコストキャリア)を利用する場合は遅延などが発生するこ可能性があります
▼▼留学保険の資料請求▼▼
何もないことが普通ですが、JTBのグループ企業であるジェイアイ傷害火災保険株式会社によると、2018年度の事故発生率は3.70%(27人に1人)であったと発表しました。
日本とは習慣の違う国で体調不良の中、支払額や手続きの心配をしないでいいように、どのような保証制度を受けることができるのか、渡航前に確認しておくことは大切です。
今回は、セブの病院について、日本から持参しておいて良かった薬、保険について、セブ島に留学される方向けにまとめました。
今後、留学や教育移住される方の参考になれば幸いです!