こんにちは。
セブ島に3年間、教育移住していたAyaです。
息子は3歳から2020年の卒園まで3年間セブ島にあるインターナショナルスクールの1つ、Cambridge Child Development Centerという幼稚園に通いました。
入園当初は、Appleしかわからなかった息子でしたが、卒園時には優秀学生表彰を受けてバイリンガルになって卒園することができました。
今回はセブ市中心地からほど近い、インターナショナル幼稚園ケンブリッジ のカリキュラムや、日本の幼稚園と比べて良い点や気になる点をレポートします。
セブ島の幼稚園
Cambridgeについて
ケンブリッジはセブ市Lahug(ラホグ)にあるプライベートスクールの幼稚園です。
子供たちが通学していた頃はシンガポールにある会社のフランチャイズで、インターナショナルスクールでしたが場所を移転するタイミングでフランチャイズではなくなり、プライベートスクールに転向したようです。
▼2023年度版Cambridge最新情報は下記のブログ記事をご覧ください!
現地に移住された方から寄せられた生の声をまとめています。
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Sage prep schoolhouse【2023年度版】新校舎ってどうなの?
続きを見る
こちらの記事に書いていることからは多少変更は出てきているとは思いますが、おおまかな流れとしては変わっていないとは思いますので参考にはなると思います。
Cambridgeを初めセブ島の幼稚園は午前中のみのクラスで運営しているところがほとんどですが、Cambridgeは午後のアフタヌーンクラスをオプションでつけることができます。
プライベートスクールに転向してから入学している方も、このアフタヌーンクラスをオプションでつけて子供たちはしっかり英語を学べているそうです。
セブ島の幼稚園
ケンブリッジのカリキュラム
学期のテーマに沿って学習

日本と同様に1年は3学期に分かれています。
学期によってテーマが決められており、それに合わせてフィールドワーク(校外学習)に出かけたり、作品制作を行います。
年少さんなど小さな頃のテーマは靴などの身近にあるものが多いです。
年中さん、年長さんになるにつれて、家族や五感、身近な職業などにテーマが広がっていきます。
朝はサークルタイムと言って、クラスメイトが円になって、歌を歌ったりする時間から始まります。
基礎学習
学期ごとのカリキュラムに取り組む以外にもケンブリッジでは算数と英語の基礎学習も取り入れています。
月〜木曜日の午前中は、年齢や個々の成長に合わせてプリントなどを使って学習する時間が設けられています。
ケンブリッジはシンガポールマス(算数)を採用しており、算数に強いと言われています。
子どもの習熟度ににあわせて先生が学習内容を合わせてくれるので、全員が同じ内容に取り組んでいないところものびのびとしていて好きなところでした。
息子は、息子は2ケタの足し算をひっ算で勉強していましたが、日本では小学校2年生で習う内容をしていましたが、もっと簡単なたし算の子供もいれば、かけ算をしている子までさまざまでした。
自分の意見をいう練習
幼稚園でも、盛んに自分の意見をいう環境がありました。
例えば、アメリカの幼稚園でもよくあるShow and Tell。
テーマに沿って自分のお気に入りのものを幼稚園にもっていって、みんなに紹介し質問を受けて答えます。
息子も、お気に入りの花について調べて発表したり、将来なりたい職業について発表したりしていました。
フィリピン語は年長さんから
年長さんになると数を数えるなどのベーシックなフィリピン語の学習も始まります。
と言っても、学校側もそんなに力を入れている印象はありません。
セブ島のインターナショナルスクールに通うフィリピン人でも、英語はできるのにフィリピン語(タガログ語)が苦手な子供が多いのは有名な話です。
セブ島はビサヤ語を話しており、フィリピン語(タガログ語)はマニラの方で使われる言葉なので、仕方がないのかもしれないですね。
フィリピン語の学習は小学校から始まるので、就学準備のような印象です。
ケンブリッジは中国語の学習も可能
英語と中国語をセブ島で学ぶならシンガポールスクールが有名ですが、ケンブリッジでも中国語を選択することができます。
中国語はランチタイムの前にあり、申し込んだ子供のみ受講します。(別途費用が必要です)
なお、セージでも引き続き希望者のみ中国語のレッスンを受けることができ、高校生の子の中国語のスピーチがあまりにも流暢で驚いたことがありました。
Cambridgeの特徴<学習>
・算数はシンガポールマスを採用
・子どもの学習状況に合わせた指導
・自分の意見を言う機会が設けられている
・年長さんからフィリピン語が始まる
・中国語は希望者のみ
セブ島の幼稚園
Cambridgeの学校行事
クリスマスショーやファミリーデーなど、外部の会場を貸切る大きなイベントがあります。
↑の写真は年に1回あるFamily Dayの様子。
セブ市の観光名所であるサンペドロ要塞を借りてイベントが行われました。
また、各学期の最後にはPTCと言って、先生と保護者の面談があります。
面談は簡単なもので、英語があまり堪能でない保護者でも乗り越えられる程度のものです。
成績表をもらったり制作した作品を先生から受け取ります。
学期末は学んだテーマに合わせた発表会があります。
基本的には学内のホールで行われますが、年中・年長さんくらいの体力がついてくると学外になることも。
この時のテーマはPlants and animals around us(身の回りの植物と動物)だったので、植物とワニを飼育している動物園へ遠出しました。
セブ島の幼稚園
Cambridgeの宿題

毎週木曜日になると学年によって英語と算数の宿題が課せられます。
こちらも子供のレベルに合わせた内容となっているので、取り組む内容はそれぞれ違います。
また、年長さんになるとフィリピン語の宿題が出ることがあります。
日本人ママにとっては不安な部分ではありますが、数の数え方など基本的なものなので、Google翻訳でなんとか対応できます。
私は、フィリピン人の家政婦さんに助けてもらっていました。
▼ セブ島の家政婦さん情報をまとめたブログ記事
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参考セブ島で家政婦を雇うなら知っておきたい【給与条件・仕事内容・探し方】実体験レポート
続きを見る
Cambridgeの特徴<宿題>
木曜日に宿題があり、火曜日に提出する
Cambridgeの午後のクラス

Cambridgeが日本人から人気な理由は、このアフタヌーンクラスにあります。
セブにある幼稚園は午前中で終わってしまうところが多い中、ケンブリッジはランチ・お昼寝・アフタヌーンクラスが終わる3時まで預かってくれます。
Afternoon Classでは、幼稚園の全学年の子どもたちが集い、アクティビティを通じて興味や能力を伸ばすカリキュラムが組まれています。
入園した時、英語が話せなかった息子も、アフタヌーンクラスでゲームをしたりするのは楽しんでいました。
曜日によってKids Yoga(ヨガ)やString Art(ひもを使った絵画)に取り組んでいたり、スポーツがテーマの曜日にはサッカーやバスケットボールなどを体験していました。
とにかく、いろんなことを体験できるように工夫されています。
Cambridgeの特徴<アフタヌーンクラス>
・3才からAfternoonクラスに入ることができる
・朝8時の通常クラスの後、ランチとお昼寝を挟んで15時まで預かってもらえる
アフタヌーンクラスの日本人の参加率はかなり高いです。
様々な学年と交わって遊べるのも魅力的です。
セブ島 幼稚園
Cambridgeの授業時間

幼稚園の開始時間は学年によって異なりますが、だいたい8:00から始まります。
幼稚園が開くのが7:30です。
また、金曜日はハーフデーとなっており、ランチ無しの12時頃のお迎えとなります。
(フィリピンの学校は金曜日はハーフデーです。)
セージ(小学校)も午前中までの授業なので、上の子どもと一緒に家まで連れて帰ることができます。
ちなみに、金曜日は↑の写真のように、P.Eユニフォーム(体操服)を着用して登校します。
▼ ケンブリッジの詳しい預かり時間については下記のブログにてまとめています。
Cambridge系列の小学校
Sage Prep schoolhouse
同じ敷地内には年長・小学校~高校1年生までが通学できる小学校・中学校・高校である、Sage Prep SchoolHouseがあります。
幼稚園であるケンブリッジだけがインターナショナルスクールとなっています。
セージ:プライベートスクール(私学)
兄弟がいる場合は、下のお子さんはケンブリッジ、上のお子さんはセージに通学されている方が多いです。
また、Cambridgeの幼稚園卒園後に、そのままセージに通う子供もたくさんいました。
▼ 小学校については下記のブログ記事に詳しくまとめています。
英語ができなくてもCambridgeに入学できる⁉

ケンブリッジは英語が全く話せなくても入学することが可能です。
校長先生とお話した時に、「個々の子どもの持つ英語獲得の能力を信じているので、受け入れている」とお話されていました。
実際に、幼稚園児の言語の習得能力はすごいので、1年後にはペラペラ話している子どもが多かったです。
入学試験の結果をふまえて、学年を1つか2つ落として入学することをすすめられることもあります。
幼稚園の間であれば英語が話せるようになった時点で、本来の学年に入れてもらうことは難しくない印象です。
※2020年度からは学年を落とさない方法も検討されています。
幼稚園児の場合は、1年通えば英語力がついて来るので、本来の学年に入れる子供は多いと思います。
息子は1年目は学年を1つ落としましたが、2年目からはテストなしで、年中さんの学年(Junior Kinder)に飛び級しました。
セブ島の幼稚園
Cambridgeの国籍制限は?
学校によって、1つの国籍が多くならないように配慮している学校もあるので、ケンブリッジに確認してみました。
・国籍で人数制限を設けない
・クラスの定員の限りは受け入れる
2017年度は韓国人の方が多かったけれど、2020年度は日本人の方が多い印象でした。
もちろん、フィリピン人はたくさんいますが、ケンブリッジの学費的に富裕層しかいないので安心できます。
▼ Cambridgeの学費については下記のブログ記事にてまとめています。
英語の話せないママにもCambridgeが安心な理由
これは、ケンブリッジだけでなく、フィリピンのほかの学校でも言えますが、先生が個人アカウントのMessengerや携帯番号を教えてくれます。
日本では幼稚園の先生と個人的にメールをすることはありませんが、セブでは普通に学校の連絡が先生のアカウントからきます。
質問があれば返信し、また返事をもらうことができます。
私自身、メールなら読み返したり、調べることができるので、英語が話せない頃とても重宝しました。
また、ケンブリッジは韓国人や日本人など、英語が母国語でない外国人を積極的に受け入れているので、英語に堪能でないママたちの対応にも慣れていると思います。
先生がゆっくり話してくれたり、さりげなく重要事項をリマインドしてくれたり、ハロウィーンの衣装の相談に乗ってくれたりもします。
南国気質もあって、先生もオープンマインドなので、話しやすいところも助かります。
セブ島の幼稚園
Cambridgeの懸念点
日本人の多さがあげられます。
最近の教育移住や親子留学ブームに乗って、英語力0でも入園できるケンブリッジは日本人から人気です。
また、午後まで預かってもらえる幼稚園であることも人気の1つになっているようです。
私がセブに移住した2017年には娘のクラスも息子のクラスも日本人は1人の状況でした。
2020年には、息子のクラス16名の内、日本語を話せる子供は4人。
クラスの1/4程度が日本人(ハーフ含む)の状況です。

日本人環境はお子さんの英語の発達を遅らせるのではないかと心配な部分もあると思います。
基本的にクラスルームでは日本語は禁止となっているので英語のできる子どもたちが積極的に英語を話して、引っ張ってくれます。
また、移住当初は色々と慣れないことが多いですから、ママにとってはたくさんいる日本人ママに困った時に情報を提供してもらえる面は安心です。
放課後は特に言語の指定はないので、お迎えに行くと子供同士は日本語で話していたりする姿も見かけました。
ケンブリッジの場所 Lahug校

なお、ケンブリッジ及びセージは2022年に新校舎に移転しました!
Salinas DriveからExtensionに入ったところにあるコンドミニアムMivesa Garden Residenceから800mほど離れた細い道を北上した場所です。
住所:
Salinas Dr, Extension, Cebu City, 6000 Cebu, Philippines
最後に

今回は、息子3年間お世話になったセブ島の幼稚園Cambridgeについてまとめました。
英語はAppleとしか知らない英語力からの通園でしたが、3か月後には怪しげな英語を話しはじめ、5ヵ月を過ぎたころからぺらぺらと英語を話し始めました。
また、年長さんではリーディング力をつけ、絵本を楽しく自ら進んで読めるまでに成長しました。
私は、ケンブリッジで日本人だけでなく様々な国籍のお子さんたちが、ぐんぐん英語を話せるようになっている様子を見てきました。
メリット・デメリットはありますが、安心してお子さんを通わせられる学校の1つだと感じています。
他にもいろんな幼稚園があるので、ぜひ幼稚園見学に行ってみてくださいね。
こちらのブログ記事が、学校選びをする上でこの記事を参考になればうれしいです。
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フィリピン【教育移住】相談始めました!ココナラ
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