こんにちは。
セブ島に3年間、教育移住していたAyaです。
日本では遠い存在の家政婦さんですが、フィリピンでは子供の世話~親の介護まで庶民でも雇っているほど一般的な存在。
今回は、フィリピンで家政婦を雇うために知っておきたいことを実体験と共にレポートします!
✔️このブログ記事でわかること
● 家政婦さんの給与
● お願いできる仕事内容
● 家政婦さんと実際にあったトラブル
● 家政婦さんの探し方
今回は、インターナショナルスクールに子供を通わせる日本人ママが雇っている家政婦さんを中心に紹介します。
※ メイド、お手伝いさん、家政婦などいろいろ日本語表現がありますが、ここでは家政婦さんで統一しています。
家政婦の雇用形態は「住み込み」と 「通い」の2種類
Stay in(住み込み)

同じ家に住みながら働く家政婦さんです。
住む部屋や、食事を提供してあげる代わりに、給与は安くですみます。
● 時間決めで通ってもらう家政婦さんと比べると給与が安い
● 小さくてもいいので家の中に個室をあげる必要がある
● 食事の提供が必要
● シャンプーやリンスなどの消耗品も家の物を使わせてあげる
● 田舎から出てきた人が多い
● 月に2回程度、実家に帰らせてあげたりする(場合による)
Stay out (通い)
自宅があり、ジプニーなどを使って決まった時間に出勤してくる家政婦さんの雇用形態を Stay out と呼びます。
● 住み込みの家政婦と比べると給与が高い
● 遅刻することがある
● 勤務時間が昼食をはさむときは、お金を出すか家のものを食べるかを話し合いで決めておく
● 家族のいる人がStay outで働くことを希望することが多い
家政婦さんの給料の目安
Stay out(通い)の家政婦さんの給料の目安

教育移住や駐在をしている日本人家庭の場合は、通いで雇っている方が大半です。
人によっては週払いを希望する場合もあるので、柔軟に対応してあげる必要があります。
住み込みの家政婦さんの給料の目安
教育移住や海外勤務で在住している方で、住み込みで雇っている方は少数派でした。
なので、ここではフィリピン人パートナーと暮らすフィリピン人的な生活をしている方から聞いた給与をご紹介します。
日本人が住み込みの家政婦さんを雇わない理由一考
理由は人によりあると思いますが、だいたいの場合、他人と一緒に暮らすということになれていない部分は大きいと思います。
また、家政婦さん用に与える部屋がなかったという物理的な理由もあります。
一部のコンドミニアムや、一軒家であれば家政婦さん用の簡易の部屋がついていることもあります。
ですが、外国人の多くが住んでいる1ベッドルームや、2ベッドルームのコンドミニアムには家政婦さん用の部屋はありまあせん。
コロナ発生時は、コンドミニアム内に外部者を入れられないので一時的に住み込みで雇っていた方が何人かいらっしゃいましたが、住み込みで雇うのは現地生活になれている方に多いと思います。
給与以外に家政婦さんに支払う費用
残業代

家政婦さんに子どもを預けて、買い物に行ったのに思いのほか時間がかかってしまった、など不測の事態も大丈夫。
ちょっとした残業代をあげれば、快く帰ってくれます。
私は30分程度なら20ペソ(約46円)で帰していました。
また、1時間程度の残業なら、遅くなってしまったからハバルハバル(バイクタクシー)使って帰ったら?と50ペソ(約115円)払っていました。
状況によって金額を変えたり、買ってきたフルーツなどを分けてあげたりしていました。
また、会社の飲み会などで買えりが遅くなる時は、家政婦さんがうちに泊まって帰ることもありました。
その際も、200ペソから500ペソ(約460‐1150円)程度のお給料を別途、支払っていました。
体調が悪い&家族の事情
例えば、家政婦さんが体調が悪そうなとき、ハバルハバルに乗って早く帰るようにと20ペソ(約46円)あげて早く返すことがありました。
※20ペソの根拠は、うちのコンドミニアムから彼女の家までハバルハバルで帰った時の料金。
また、家政婦さんにもよりますが、家族のことで給与の前借りや、何かをおねだりしてくることは珍しくありません。
● 家政婦さんの家族が田舎からセブに遊びに来たとき、レストランに連れて行ってあげた
● 家政婦さんの子どもが海外に出稼ぎに行くための渡航費用を少し援助してあげた
● コロナの影響で職を失った昔の家政婦さんに援助してあげた
●息子の誕生日に自転車を買って欲しい
などなど…
細かく言うともっといろいろありますが...
家政婦さんが貢献してくれているか。
事情に共感できるか。
この2つをポイントに私はそれらを受けたり、断ったりしていました。
あまり、何にでもいいよと言っているとキリがなくなるので、自分で何とかしてもらうこともよくありました。
私は、よくしてくれている家政婦さんの子供には誕生日プレゼントを毎年買ってあげていました。
ボーナス

フィリピンでは12月になると、13 month payというボーナスを支給する企業がほとんどです。
年に1回のボーナスではありますが、1か月分の給与相当額のみの支給です。
家政婦さんの場合はもらっていない方が多いですが、クリスマスはフィリピンの人たちにとってはとても大切な日。
プレゼントを色んな人にあげ、クリスマスはご馳走を食べるため、お金が必要です。
必ずあげなくてはいけないものではありませんが、期待されることもあるので、心なしお金を渡すと喜びます。
私も、家政婦さんや、部屋のオーナーさん、会社の同僚、友人、様々な人からクリスマスギフトを受け取りました。
そんなわけで、フィリピンで過ごす12月は出費が多くなりがちです。
食事代

ごはんを食べた写真をfacebookに必ず投稿する家政婦さん。セルフィーは毎度のことです、笑
一緒に出掛けたら、一緒にランチをしたり、喉がけかわマンゴーシェイクなどを買ってあげます。
外食などは、若い家政婦さんの場合は、ちょっとした息抜きや楽しみにつながり、うちの家で働いている満足感につながっているようでした。
家政婦さんにお願いできる仕事
お願いできるタスクは家政婦さんの能力によりますが、主に下記のことをお願いすることができます。
私が今まで雇った4人の家政婦さんは、それぞれにタイプが異なりました。
その為、お願いする仕事は掃除・洗濯・子どもを学校に迎えに行くことの3つを中心として、後は特性に合わせて仕事内容を変えました。
私がセブ島在住中に雇っていた家政婦の実例
●家政婦さんにお願いできるお仕事
子どもの学校への送迎
掃除
洗濯
食事作り
買い出し
子どもの世話
フィリピン語の学習補助
11:30 - 18:00 までの勤務で我が家ではやや周りよりは給与が高く8,000ペソにしたため、いろんな仕事をしてくれていました。
給与は初めは低く、タスクが増えていくたびに増やしていく感じで、最終的に8000ペソまで辿り着いた感じです。
私はこの3年間の間に長期・短期合わせて4人の家政婦さんを雇いました。
中でも長期で働いてくれた2人の家政婦さんを例にとってご紹介します。
20代の家政婦さん

・フィリピン語の宿題の手伝いOK
・掃除が好き
様々なクリーナーを買わされる...笑
・料理は不得意で魚を揚げる専門
・おしゃべり好き
・給与の値上げ交渉が上手すぎる
・なぜか彼女の息子の誕生日プレゼントを毎年買わされる
<50代の家政婦さん>
・出勤時間の1時間前には出勤するが、家が遠いので早く帰りたがる
・給与の前借り多数&多額
・目が悪く掃除が苦手
ふいた鏡が、ふく前より汚くなってる、笑
・料理の腕前がシェフ並み
・私のフィリピン料理の先生
家政婦さんを雇う際の契約について
家政婦さんとの給与や仕事内容の契約は、書面をもってする方もいますが、基本的には口頭の契約が多いです。
私は、後からトラブルにならないように、決めたことをメモして家政婦さんに渡しました。
・雇用条件
・仕事内容
・出勤時間
渡したメモの控えとして、私はそのメモをスマホで撮影して保存していました。
人材派遣会社を通じて家政婦さんを雇った場合、何か問題があれば会社に連絡を入れて、会社から家政婦さんに指導してもらうことができます。
実例あり!家政婦さんとのトラブル&回避方法
2週間で退職した家政婦さん
その家政婦さんは人材派遣会社に家政婦さんを依頼しに行った時に、たまたま求職の相談にきていてオフィスで出会いました。
面接時に頑張って英語を話してくれて、とても明るい印象。
何より、彼女の方から私の元で働きたいと猛烈にアピールがありました。
遠方に住んでいることが引っ掛かっていましたが、引っ越しするから大丈夫との一点張り。
ついついそれを信じて雇ったことがありました。
いざ勤務を開始すると...
・英語で会話をしようとしない
・家から遠くてしんどそう
引っ越しの話も年下彼氏に断られてしまったのだそう。
後で子供たちに聞いてみたところ、手伝ってもらったフィリピン語の宿題は間違いだらけ。
英語も話せないので、コミュニケーションがとりにくかったのだそう。
対策方法
安易な約束は実行可能か冷静に見極める
英語が話せるかどうかは勤務履歴を聞いて、外国人の元でどのくらい長く勤務していたかをチェックする
前借りが多めの家政婦さん問題
日本人の感覚では前借りなんてよっぽどの事情があるのではと心配になると思います。
また、前借りに応じた結果、明日から家政婦さんが来なくなったらどうしようと心配になってしまうことも。
対策方法
事情を聞いてどのくらいの額なら前借りさせてあげるのかを自己責任で判断する
最悪無くなってもいいや、って思える額にしておく
理由に納得できない場合は断る
10万円以上のお金を盗んだ家政婦さんの話

これは私の友人が実際に遭遇してしまったことです。
お金を置いていた棚は鍵がかかるけれど、手で強く引けば空いてしまうような棚でした。
また、学費の支払いがあったため、普段は家に置いていなかったのに、たまたま10万円ほどの現金を家に保管していたのだそう。
犯行から数日後にお金が無くなっていることに気付いた友人は、出勤してきた家政婦さんに返すように話をしましたが、持っている訳もなく...
返金しないのなら警察に連れて行くという話になり、家政婦さんは家族に連絡。
家族が急いで10000ペソ(約23000円)を持ってきました。
最終的に、一括で帰すことは出来ないという話になり、数回に分けてお金を家族が返すことで話はつきました。
2度ほど分割の支払いはあったものの、全額を返すことなく連絡が途絶えてしまいました。
それでも、半分は取り返せたのでラッキーな方だと思います。

この現場に、私と私の家政婦も居合わせましたが、それはもう修羅場のようでした。
当事者の家政婦は泣いているけど、言い訳ばかりで反省はしてない。
家政婦の家族は不出来な妹をかばいながら、お金が返せないことの交渉をして来る…。
私は、お金を盗む妹をかばう姉の姿がいまだに忘れられません。
フィリピンの家族愛、すごすぎる…
盗んだでしょ?と聞かれて、「はい、お金を取りました」と素直に自供している家政婦さん。
何の罪も意識もなく、短絡的な様子でした。
ただ、セブ島にいる家政婦さんが、このように短絡的な家政婦さんではありません。
後から分かったことですが、この家政婦さんは数々の家で盗みを働いてきていたのだそう。
私の知る家政婦さんは、献身的に頑張ってくれる人ばかりだったので、運が悪かったとしか言いようがありません。
ごくまれにこのような不幸なケースがあることも頭の片隅に置いていると、危機管理能力が上がると思います。
対策方法
お金や貴重品は鍵のかかったところに入れる
多額のお金は自宅に保管せず、必要な時に送金できるようにする
前回雇っていた人が身近にいる場合は、なぜ辞めたのかを確認する
セブ島の家政婦の探し方
ツテをたどって家政婦を探す方法

コンドミニアムの近くのバナナ屋さん
フィリピンで一般的なのが、知り合いのつてをたどって探す方法。
コンドミニアムや子供の学校に、顔見知りの家政婦さんがいれば聞いてみるチャンスです
「うちで働いてくれる家政婦さんいない?」と聞いてみると、大体の場合が「友達に連絡してみるね」と答えてくれます。
私自身も一度、ツテで短期で家政婦さんを雇ったことがあります。
ツテで家政婦さんを雇った時のメリットとデメリットを見ていきます。
メリット
人材派遣会社への紹介手数料がいらない。
何かあった時に、紹介者の協力を得て解決できる可能性がある。
デメリット
いつ紹介してもらえるか分からない
→ 数人の人に声をかけておくのがおすすめ
無犯罪証明などの証明書がない
→ 念のために有効なIDをスマホで撮影しておくと安心
私が雇ったツテで雇った家政婦さんは、お世話していた子どもが大きくなってもう必要なくなり、次の仕事を探していた人でした。
セブ島にはたくさんの家政婦さんがいるので、タイミングが合えばツテでも良い人が見つかります。
人材派遣会社を使って家政婦さんを探す方法
セブ島移住してすぐの頃に使いやすいのは、人材派遣会社を使う方法です。
私はこの方法で3回、家政婦さんをみつけることができました。
依頼時に、勤務場所、勤務時間、賃金、仕事内容などの大まかな内容と、英語が話せる人を希望することを伝えます。
該当する人が見つかった場合は、エージェントから連絡があり、面接の日程を決めます。
面接場所は、人材派遣会社のオフィスです。
メリット
無犯罪証明などの証明書がもらえるので安心
家政婦さんが合わなくても、少額の手数料で変更してもらえる
※会社によって規定が異なります。
何か家政婦さんの行動で困ったことなどがあった時に、人材派遣会社に相談できるのも心強いですね。
デメリット
すぐに紹介してもらえないことがある
紹介手数料がかかる(私の場合は8000円程度)
最近は、家政婦が見つからないという話をよく聞くようになりました。
定期的に派遣会社にメールを入れたり、オフィスに出向いて困っていることを伝えると多少優先順位を早めてもらえる場合があります。
セブ島ローカル御用達の人材派遣会社:
Ray Manpower Service
私がセブ島にある会社で働いてきたときに、フィリピン人スタッフから教えてもらった人材派遣会社、Ray Manpower Service。
セブ市中心地にあるアヤラモールから600mほど離れたところにある Trinity Plaza Towerの15階で営業しています。
英語は堪能ではないですがセクレタリーと呼ばれる担当者が相談にのってくれます。
ここのエージェントは、家政婦だけでなく、ドライバー、セールスマンなど様々な職種をとりあつかっています。
ここのエージェントは、日本人や韓国人ママにも紹介して、実際に家政婦さんを雇えていましたよ。
※具体的なエージェント名を載せていますがエージェントからブログでの紹介依頼を受けているわけではありません。
※実際にエージェント探しに私が大変苦労したので、もしお役に立てることがあればという気持ちで掲載しています。
※セブにいる友人にも何人かに紹介しているエージェントで、特にトラブルの報告などは受けてはいませんが、トラブルにはくれぐれも気を付けて、その都度ご自身で判断していただくようお願いします。
Ray manpower ServiceのFacebookはこちらです。
家政婦さんの呼び方(メイド・アテ・ヤヤ・お手伝いさん)

私は1人目の家政婦さんを雇った時にはフィリピン式の呼び方を知らずに、母子ともに名前呼びしていました。
基本的にはセブアノ式の呼び方を皆さんしていたので、ご紹介します。
●アテ
子供は、家政婦さんを呼ぶときに「アテ」と呼びます。
親戚のように身近な年上の女性のことを「アテ」と呼んでいて、家政婦さんにも使うことができます。
●ヤヤ
子供のお守りをする人のことを、ヤヤと呼びます。
日本人で話すときに「うちのヤヤがさ~」みたいな感じで、ヤヤもよく使う言葉の1つでした。
●日本語表現の家政婦さん
日本語では、お手伝いさん、家政婦、メイド、様々呼び方がありますが、人それぞれの呼び方をしていました。
最後に

今回は、私がこの3年間で体験してきた家政婦さん情報(給料・注意点・見つけ方・呼び方)をなるべく具体的にまとめました。
家政婦さんは需要が多くてなかなか見つからなくなった、と最近聞くようになりました。
でも、温厚で優しく、給料を高めに設定してくれる日本人は、家政婦さんの仕事先として人気があります。
こちらのブログ記事が、セブ島で家政婦さんを探すときの参考になり、家政婦さんと過ごす充実のフィリピン生活の助けになればうれしいです。
ローカル式と日本式の家政婦さんの違いをまとめた記事はこちらです↓